独「Automobilwoche」は2026年9月18日付で、アウディによる法的措置と対象車の販売停止について報じています。アウディ(Audi)が、中国市場専用ブランド「AUDI」の電気自動車(EV)がドイツへ並行輸入されていることを受け、輸入業者に対して法的措置を開始したことが明らかになりました。対象となっているのは「AUDI E5 Sportback」と「AUDI E7X」です。
「AUDI」は、アウディと上海汽車集団(SAIC)が共同で展開する中国市場向けブランドです。ブランド名は大文字の「AUDI」と表記されますが、従来のアウディを象徴するフォーリングス(4つの輪)のエンブレムは採用していません。
商品企画やデザイン、デジタル技術なども中国市場のニーズに合わせて開発されており、フォーリングスを掲げるアウディのグローバルモデルとは異なる製品ラインとして位置付けられています。
ドイツの輸入業者「Auto China」は、AUDI E5 SportbackとE7Xを中国からドイツへ輸入し、現地で型式認証や車両登録を行ったうえで販売する計画を進めていました。
同社は、認証や登録のほか、保証やアフターサービスにも対応するとしていました。
これに対し、アウディはAuto Chinaを対象とした法的手続きを開始しました。
アウディ側によると、AUDIブランドの車両は、アウディ(Audi AG)が認可した正規流通ルートを通じて中国国外へ輸出されているものではありません。
また、中国国外ではこれらの車両がアウディの正規販売・サービス体系の対象となっていないため、Audi AGや中国国外の正規ディーラーでは、AUDIブランド車に対する正規のメンテナンスやアフターサービスを提供できないと説明しています。
そのため、並行輸入車について輸入業者が独自に保証や整備を提供した場合でも、欧州におけるアウディの正規ディーラー/サービスネットワークの対象にはなりません。
現時点で、AUDI E5 SportbackとE7XはAuto Chinaのウェブサイトから削除されています。
Auto Chinaでは引き続き、中国市場で販売されている複数ブランドの車両を取り扱っており、一部モデルについては仕様を選択することも可能とされています。
AUDI E7X

AUDI E5 Sportback

写真:上汽アウディ
