1月の主要新興自動車メーカーの販売実績が発表されました。各社のパフォーマンスは様々であり、その中でXpengは新興自動車メーカーの販売ランキングで首位を取り戻し、Li Autoは珍しく下落を見せました。

Xpengは1月に30,350台の新車を販売し、前年比268%の増加を記録しました。これにより、2年4ヶ月ぶりに新興メーカーの販売ランキングで首位に返り咲きました。今回の逆転の鍵となった要因は、2つの新モデルの優れたパフォーマンスです。MONAは2ヶ月連続で15,000台を超える販売を達成し、またP7+は発売からわずか2ヶ月で累計販売台数が20,000台を突破し、Xpengの売上を大きく押し上げました。新モデルの貢献に加えて、特に自動運転分野での技術革新が影響を与え、スマート化技術のアップグレードが業績向上に寄与しています。

一方、Li Autoは1月に29,927台の新車を販売し、前年比で3.97%、前月比で48.85%の減少を記録しました。これはLi Autoが2024年の強い成長以来初めて見せた台数の減少であり、市場環境の変化や企業運営に対する一定の圧力を反映しています。それでもLi Autoは依然として強力なパフォーマンスを維持しており、L6はREEV（レンジエクステンダー付きEV）市場のリーダーであり、累計販売台数が20万台を突破し、市場シェアを維持しています。

また、2025年にはLi Autoのiシリーズの純電気SUVが第3四半期に発売予定であり、これが同社の売上に新たな成長をもたらす可能性があります。

XpengとLi Autoの新興メーカー首位争いに加えて、他のメーカーの成績にも注目すべき変化があります。

第3位のLeapMotor（零跑）は1月に25,170台を販売し、前年比105%の増加を記録しました。LeapMotorのCシリーズSUV（C11、C10、C16、C01など）は安定したパフォーマンスを見せ、Bシリーズの最初のモデルB10も今年上半期に発売予定です。LeapMotorは以前に純利益を黒字化しており、2番目に利益を上げている新興自動車メーカーとなっています。

長安汽車傘下の新エネルギー車ブランドのDeepal（深蓝）は好調なスタートを切り、1月に24,575台販売し、前年比34%の増加を記録しました。2024年11月と12月には、Deepalは2ヶ月連続で3万台以上の実績を達成し、中国国内新エネルギー市場のトップランナーに位置しています。

シャオミ（Xiaomi）の販売台数も着実に増加し、1月には20,000台を超える販売を達成し、SERES/ファーウェイのAITO（問界）を追い抜いた可能性があります。シャオミのSU7は同社初のセダンモデルで、安定した販売台数が市場競争力を証明しています。また、間もなく発売されるYU7はさらなる売上向上を期待されており、シャオミは2025年に30万台の販売目標に向けて前進しています。

GAC AION（広汽エイアン）は1月のパフォーマンスが期待外れで、販売台数は2万台を割り、前月比で約70%の減少となりました。かつて新興メーカーのチャンピオンだったAIONは7位に落ち、売上を回復させるためには、市場で受け入れられる新しいモデルの投入が急務です。GAC AIONは2025年初めにUTモデルを発売予定であり、これが売上増加の重要な突破口になることが期待されています。

Cheryがファーウェイと共同開発したLuxeed（智界）のパフォーマンスも注目に値し、1月には12,508台を販売し、Geely傘下の新エネルギー車ブランドのZeekrを超えました。Zeekrは低迷しており、1月の販売台数は11,942台で、前月比でほぼ半減しています。今年、Zeekrは007 GTワゴンセダン、フルサイズのフラッグシップSUV、ミッドサイズの高級SUVの3モデルを発売予定であり、これらが売上に良い影響を与えることが期待されています。

総じて、2025年1月の新興自動車メーカーの販売実績は、旧正月（1月29日）の連休や市場の観望ムードなどが影響し、多くのメーカーが前月比で減少しています。それでも、前年比で見れば、XpengやLeapMotorなどのメーカーは引き続き目を引く成績を収めており、競争が引き続き激化していることが分かります。新興自動車メーカーは、競争においてしっかりと足場を築けるかどうかは依然として不確定であり、今後の動向に注目が集まります。

1月新興自動車メーカーTOP10

出典：各社発表