8月の中国乗用車市場、国内販売の縮小続く 輸出が下支え、NEV比率は過去最高

 中国汽車流通協会乗用車市場情報連席分会(乗連会)が9月8日に発表したデータによると、2026年8月の中国国内における狭義の乗用車小売販売台数は154万1,000台となり、前年同月比23.6%減、前月比5.5%増となりました。1~8月の累計販売台数は1,171万6,000台で、前年同期比20.8%減少しました。一方、自動車メーカーの収益力には引き続き下押し圧力がかかっており、2026年1~7月の自動車業界の利益率は3.6%にとどまりました。

 8月の国内乗用車市場では、ガソリン車と新エネルギー車(NEV)の二極化が一段と鮮明になりました。内燃機関車の小売販売台数は前年同月比で40%超減少し、このうちガソリンエンジン車単独では45%減となりました。一方、NEVの小売販売台数は100万5,000台で、前年同月比10.1%減、前月比5.7%増となり、市場浸透率は過去最高の65.2%に達しました。乗聯分会は、年初から続くガソリン価格の上昇によってガソリン車の維持費が大幅に増え、NEVへの移行が加速していると指摘しています。

 こうした傾向は、車種別販売ランキングにも表れています。8月の乗用車小売販売台数上位10車種はすべてNEVとなり、従来型のガソリン車は1車種も入りませんでした。上位3車種は吉利汽車(Geely)の「星願」、零跑汽車(Leapmotor)の「A10」、テスラの「Model Y」で、以下、BYD「元UP」、テスラ「Model 3」、長安汽車「啓源Q05」、理想汽車(Li Auto)「i6」、BYD「ドルフィン」、シャオミ汽車(Xiaomi Auto)「SU7」、上汽GM五菱「繽果Pro」が4~10位に並びました。月間小売販売台数の上位10車種からガソリン車が姿を消すのは、今年5月に続いて2回目です。

 国内市場の縮小が続くなか、輸出は自動車メーカーの販売を支える重要な役割を果たしています。8月の乗用車輸出台数は、完成車とCKDを合わせて88万8,000台となり、前年同月比77.8%増加しました。メーカー販売台数に占める輸出の割合は38%でした。このうちNEVの輸出台数は51万8,000台で、前年同月比154.7%増となり、輸出台数全体の58.4%を占めました。輸出の拡大に支えられ、8月の乗用車メーカー卸売台数は235万3,000台と、前年同月比の減少幅は5.3%にとどまりました。輸出による販売台数と生産能力の下支え効果が、一段と鮮明になっています。