シボレー、中国での販売終了報道 GMは生産継続を表明、国内販売の行方は不透明

このほど、米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のシボレーブランドが中国市場での販売を終了するとの情報が報じられました。これに対し、GMは8月6日、合弁会社の上汽GM(SAIC-GM)がシボレー車の生産を停止することはないと説明しました。シボレーの現行製品ラインアップは輸出市場の需要に適しているとして、上汽GMは今後も中国でシボレー車の生産を継続するとともに、米国以外の海外市場の開拓を積極的に進める方針です。
GMはまた、中国でシボレー車を所有する既存顧客に対し、今後も十分なアフターサービスを提供すると表明しました。関連報道によると、中国には現在、700万人を超えるシボレー車のユーザーがいます。ただし、今後も中国でシボレーの新車販売を継続するかどうかや、具体的にどのようなアフターサービスを提供するかについて、GMは明確な説明をしていません。
シボレーの公式サイトによると、中国の一部地域では同ブランドの販売店網がすでに縮小しています。浙江省で現在表示されている販売店は杭州市内の1店舗のみで、吉林省と江西省では販売店が表示されていません。
一部メディアによる現地取材では、すでに新車販売を停止した4S店がある一方、修理やメンテナンスなどのアフターサービスは通常通り行われていることが確認されました。中国汽車流通協会(CADA)の郎学紅副幹事長も、既存のシボレーユーザーに対する一部のアフターサービスが、ビュイックの販売店に引き継がれる可能性があると述べています。
シボレーは、1911年に創設されたGM傘下の自動車ブランドです。1997年、上海汽車集団(SAIC)とGMがそれぞれ50%を出資し、上汽GMを設立しました。2005年には、上汽GMがシボレーブランドを中国市場に正式に導入し、主に大衆向け乗用車市場を開拓しました。
中国市場への参入後、シボレーは「Sail(賽欧)」「Epica(景程)」「Cruze(科魯茲)」「Malibu(邁鋭宝)」「Trax(創酷)」「Equinox(探界者)」などのモデルを相次いで投入し、小型車、セダン、SUVなど幅広いセグメントをカバーしました。2009年に発売されたCruzeは一時、シボレーの中国市場における主力モデルとなり、月間販売台数は最高で2万8,000台を超えました。
2014年には、中国市場におけるシボレーの年間販売台数が約76万7,000台に達し、過去最高を記録しました。当時、中国国内の販売店数は1,000店舗近くに上っていました。
転機となったのは2018年以降です。シボレーは複数の主力モデルに3気筒エンジンを採用しましたが、中国市場では、3気筒エンジンはコスト削減のための妥協策と受け止められることが多く、市場での受容度は低い状況にありました。3気筒エンジンを採用したほかの外資系合弁ブランドも、ほぼ例外なく消費者から敬遠されました。
同時に、中国ブランドが急速に成長し、新エネルギー車の普及率も上昇しました。さらに、ビュイックなどの合弁ブランドが販売価格帯を引き下げたことで、シボレーが中国市場で直面する競争圧力は一段と高まりました。
2019年、シボレーの中国販売台数は約41万台まで減少しました。中国乗用車市場情報連席会(乗聯分会)のデータによると、2025年の中国市場におけるシボレーの小売販売台数は8,747台で、前年比83.4%減少しました。シボレーの公式Weiboアカウントも、2025年2月以降、更新が停止しています。
中国国内での販売減少に伴い、シボレーは輸出事業を拡大し始めました。乗聯分会のデータによると、シボレーの輸出台数は2024年が1万7,200台、2025年が1万5,900台で、いずれも2025年の中国国内における小売販売台数を上回りました。
GMが今回の回答で、中国での生産継続と海外市場の開拓を強調したことから、中国で生産されるシボレー車は今後、輸出市場向けの比重がさらに高まる可能性があります。ただし、GMは、シボレーが中国での販売を全面的に終了するとは正式に表明していません。
8月5日、SAICとGMは合弁契約の更新に関する合意書に署名し、上汽GMの合弁期間を20年間延長して2047年までとしました。両社が発表した計画によると、上汽GMは2030年までに少なくとも30車種の新エネルギー車を投入し、技術開発、サプライチェーン、海外市場などの分野で協力を強化します。
今回の合弁契約更新に伴って発表された製品計画は、主にビュイックとキャデラックの両ブランドに重点を置いており、公式発表では、シボレーの中国市場における今後の具体的な製品計画については言及されませんでした。
こうした状況を踏まえると、シボレーが今後も中国で新車販売を継続するかどうかや、販売店網をどのように再編するかについては、上汽GMとGMによるさらなる説明が待たれます。