トヨタ自動車が、中国でレンジエクステンダー式EV(EREV)の生産を開始する計画であることが報じられました。生産開始は2027年4月を予定しており、トヨタがEREVを投入するのは初めてとなります。
報道によると、中国でのEREV生産は当初、月間数百台規模からスタートする計画です。その後、生産能力を段階的に引き上げ、2027年通年では約20万台、2028年には約40万台の生産を目指します。
トヨタは中国で、地域チーフエンジニア(Regional Chief Engineer=RCE)の仕組みを推進しています。現地市場に詳しい開発チームが商品企画に関わり、中国のユーザーや利用環境に合わせた車両開発を進める体制です。
EREVについても、発電用エンジンを作動させるタイミングやNVH性能、EV走行距離、バッテリー残量が少ない状態での燃費・エネルギー消費などについて、中国市場向けの設定が行われるとされています。報道では、トヨタのEREVについて、PHEVと同程度の価格帯になる可能性も伝えられています。
トヨタの2026年8月の中国における新車販売台数は11万8400台で、前年同月比22.8%減となりました。1~8月の累計では92万7900台となり、前年同期から約19%減少しています。
一方、同社のハイブリッド車(HEV)などを含む電動化車の構成比は上昇しています。8月は中国販売の71.7%を電動化車が占め、前年同月から18.7ポイント上昇しました。
トヨタはEREVの生産規模を拡大し、同方式を主要な電動車カテゴリーのひとつに育てる方針ですが、中国のEREV市場では足元の販売が減速しています。
中国乗用車市場情報聯席会(CPCA)によると、8月の中国におけるEREVの小売販売台数は8万1000台で、7月の8万5000台から減少しました。また、1~8月の累計では61万6000台となり、前年同期から15.85%減少しています。8月の新エネルギー車(NEV)の小売販売台数に占めるEREVの割合は8.06%で、前年同月の9.08%から低下しました。
