驚異の千元級コストで量産化可能、Momentaは自律駐車ソリューションを発表
自動運転スタートアップ企業のMomentaはこのほど、自律駐車ソリューションのMpilot Parkingを正式に発表した。高速シーン向けの量産可能な自動運転ソリューションであるMpilot Highwayを3月に対外的に示したのに続き、Mpilotシリーズの2度目のお披露目となる。同社はこれまで、高速自動運転(Mpilot Highway)、自律駐車(Mpilot Parking)に続き、レーザーレーダーを搭載した制限区域内自動運転(Robotaxi)ソリューションや量産化可能な完全自動運転ソリューションも相次いで発表する予定だ。
混沌とした自動バレーパーキング(AVP)の戦場で、Momentaの自律駐車にはどんな特徴があるのか?
車載グレード、量産可能なハードウエア:レーザーレーダなし、量産可能なセンサーを采用、千元級(1元≒18円)の低コスト
高精度地図:視覚情報を利用したSLAM 地図生成技術に基づいて、量産車サイドでの自動作図をサポート
量産化を加速させるため、Momentaが提案している自律駐車は「車サイドで極める」案だ。つまり、環境サイドの技術に依存せず、視覚情報を利用したSlam地図生成技術を通して、地下車庫でのポジションニングと車サイドでの高精度地図の自動生成を実現する。
Mpilot Parkingを量産車に搭載した后、ユーザーは携帯電話で駐車スペースを選ぶか、車が自動で空きスペースを見つけた後、車は地上駐車場の入口から坂を下り、地下車庫に入り、自律駐車を完成する。ユーザーが車を受け取る時に、指定の場所まで遠隔操作で車を呼びだすことができる。ドライバーが乗り込んだ後、車は自動的に駐車場を出る。住宅、オフィスビル、スーパーマーケット、ホテルなどの利用シーンや、カーシェアなどの利用シーンに適している。
自律駐車の量産化が実現できる背後には、Mpilot Parkingの量産可能な、車載グレードのソフトとハードウエア案がある。
Mpilot Parkingシステムの車載センサー群は、4ウェイの魚眼全周囲カメラ、フロントカメラ1個、超音波レーダー12個、コンシューマ級IMUとGPSなど、システム全体で量産可能なセンサー群を採用している。センサースペックは基本的に現在のハイエンド車の標準装備レベルとなっている。
搭載センサー
レーザーレーダなしで、車載グレードのセンサーを利用してリアルタイムで車の位置を認識するには、Momentaがあらかじめ作っておいた駐車場の高精度地図が欠かせない。高精度地図はMpilot Parkingの主要なコア機能で、対応駐車場のすべての車の位置情報を取得することができる。車の走行中、高精度地図が視覚センサー感知と超音波レーダー感知を融合した結果、通過した空きスペースを認識し、瞬時に停泊可能か否かを自動で判断することができる。
Momenta創設者の一人で研究開発責任者の夏炎氏によると、自動作図能力はMpilot Parkingの量産化の鍵となる。
Momentaの自動運転量産化計画