TuSimpleが「CreateAI」に社名変更!自動運転トラックからAI生成コンテンツに大転換

12月19日、元自動運転トラックのスタートアップ企業であるTuSimple(図森未来)は、社名を「CreateAI」に変更し、自動運転技術から人工知能(AI)生成型コンテンツの開発へ正式に転換することを発表しました。

最新の事業計画書によると、CreateAIはビデオゲーム、アニメ制作および出版に注力し、そのコア技術として独自開発した「画像から動画」へのAIモデル「Ruyi」を活用します。このモデルは、オープンソースの画像生成動画分野における基盤となり、ゲームやアニメ制作に特化した複数のAI生成ツールの開発を支えます。

注目すべきは、CreateAIが有名な武侠IP「金庸群侠伝」の正式なライセンスを取得し、大規模な武侠オープンワールドRPGゲームの開発を計画している点です。さらに、CreateAIはアニメ監督の河森正治氏や日本の著名なアニメ制作会社「白組」と協力し、AIGC(AI生成コンテンツ)技術を活用してSF作品の視覚化創作を推進すると発表しました。また、同社は以前に「上海三体動漫有限公司」と提携し、中国のSF作家劉慈欣による長編SF小説「三体」シリーズを基にした長編アニメ映画およびビデオゲームの共同開発を決定しており、SFおよびゲーム市場のさらなる拡大を目指しています。

TuSimpleは2015年に設立され、当時、NVIDIA、フォルクスワーゲングループ、アメリカのユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)などの世界的な大手企業や米トラックメーカーNavistar、中国のインターネット大手である新浪(Sina)から投資を受けていました。しかし、TuSimpleの運命は2022年に転換点を迎えました。当時、アメリカの規制当局が同社と中国との関係について調査を開始し、それが取締役会内での紛争を引き起こしました。

今年初め、TuSimpleはナスダック市場からの上場廃止を決定したと発表しました。同社が上場してからまだ3年も経っていません。同社は2021年4月のIPO(新規株式公開)で13億5,000万ドルを調達していたとされています。

現在、CreateAIは技術協力やライセンス供与を通じて、自動運転技術の商業化を推進しつつ、AI技術を活用したコンテンツ創作の分野を深耕する計画です。同社は現在、中国、日本、アメリカに拠点を置き、AI技術の研究開発とコンテンツ制作に取り組む270人の従業員を擁しています。

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