WeRide、国内初のRobotaxi運行報告書発表、従来の移動手段37%代替される
WeRide(文遠知行)は25日、中国初の自動運転タクシー(以下は「Robotaxi」)運行1周年の成績表を発表した。14万7128回の送迎をこなし、サービス利用者数は60000人を超え、サービスによる責任事故もなかった。
これと同時に、WeRideは清華大学交通研究所と共同で作成した国内初の「自動運転タクシー(Robotaxi)乗客調査研究報告」を発表した。同報告書の調査データは、WeRideが10月30日から11月8日にかけて、Robotaxi配車アプリ「WeRide Go」、「Robotaxi」の車内調査カード、SMSプラットフォームでアンケートを送信し、有効回答657件を回収したものだ。
報告書によると、Robotaxiは従来の交通手段の効果的な代替手段となりつつある。約1年の運営を経て、WeRideのRobotaxiは約3割の忠実なユーザーを蓄積しており、週に少なくとも1回はRobotaxiに乗っている。
利用者の63%と27%がそれぞれ自家用車と公共交通機関の代替としてRobotaxiを利用している。約6割の利用者が選択のカギは、価格と移動効率にあると考えており、43%の利用者は、より安価な移動サービスのほうを選択すると回答した。また、回答者の37%は、全無人運転サービスの受容性について「今すぐに完全無人Robotaxiに乗ることができる」と答えた。他の乗客は、完全無人運転のRobotaxiの実際の運行にはまだ時間がかかると見ている。
ユーザー像を見ると、中若年層はWeRideのRobotaxiの主な利用者で、約9割がフルタイム社員で、約80%が大卒以上の学歴を持ち、大部分が運転免許証を持っており、月収10000元以上が50%以上を占めている。これらの特徴から自動運転技術のアーリーアダプター(初期利用者層)は、高学歴、中高収入、運転免許証持ちの中若年層であることがわかる。
回答者の約80%が、今後もRobotaxiを利用し続けるか、友人、同僚、家族にもRobotaxiを利用することを勧めていると答えている。また、「移動範囲」、「待ち時間」、「乗降ポイントの利便性」については、満足度はいずれも低く、89%がRobotaxiのサービス範囲をより多くのエリアに拡大することを求め、77%が乗降ポイントを固定しないことを望んでいる。
WeRideは国内で最も早く一般に公開された自動運転移動サービスで、利用者は申請や審査を必要とせず、WeRide Goアプリをダウンロードするだけで利用できる。広州市黄埔区と広州開発区センターの144平方キロメートルの範囲内に、Robotaxiには209カ所の乗降ポイントがあり、運行車両は40台だ。WeRide のRobotaxiは毎週月曜日から日曜日まで、朝8時から夜10時まで、団地、オフィスビル、ショッピングモール、地下鉄、バス停留所の間を行き来し、都市部の交通手段の一つになりつつある。