CATL上半期の売上高は202億元で、国内シェア46.15%

8月23日夜、寧徳時代(以下CATL)は2019年上期財務報告を発表した。

同社の財務諸表によると、CATL上半期の売上高は前年同期比116.5%増の202億6400万元で、株主に帰属する純利益は同比130.79%増の21億200万元だった。同社の動力電池システムの売上高は前年比135.01%増の168億9200万元で、エネルギー貯蔵システムは前年比369.55%増の2億4000万元で、リチウム電池材料は前年比32.14%増の23億900万元だった。

CATLの主な収入源は、バッテリー、モジュール、バッテリーパックを含む動力電池システムの販売だ。今年上半期、CATLの動力電池システムの売上高は、同社全売上高の83%を占めた。

CATLは、2019年上半期に国内新エネ車販売が大幅に増加したことが業績伸長の要因となったと説明した。中国汽車研究センターのデータによると、2019年上半期の新エネ車の販売台数は60万1000台で、前年同期比85.6%増加した。2019年上半期の国内動力電池の搭載量は30.0ギガワット時で、うちCATLの搭載量は13.8ギガワット時と国内シェアが46.15%だった。CATLの予測によると、電池生産能力の増加に伴い、同社の販売は引き続き増加する見通しだ。

このほか、2019年前半もCATLのキャッシュフローは堅調だった。2017年の純キャッシュフローは72億7600万元で、同560.69%増加した。

リチウム電池のコストが引き続き低下し、エネルギー貯蔵技術の応用が徐々に成熟するにつれ、国内外のリチウム電池のエネルギー貯蔵市場は急速に成長しており、動力電池市場は巨大なポテンシャルを有している。しかし、CATLにとって先が決してバラ色一色ではなく、脅威も現れている。

これに先立つ6月21日、国内市場における動力電池「ホワイトリスト」が正式に廃止された。サムスン、パナソニック、LG化学など、海外のバッテリーメーカーが中国市場に参入し、CATLと肩を並べることになる。8月23日、ブルームバーグは事情に詳しい関係筋の話として、テスラがLG化学からバッテリーを調達し、近く完成する上海のスーパーファクトリーに供給すると明らかにした。

また、動力電池業界のイノベーションのスピードが速く、発展方向に不確実性がある。CATLは、常に業界トップの技術水準を維持し続けなければ、競争力と収益力に影響が出る可能性があると懸念している。

とはいえ現在、CATLには産業の川上、川下ともに高い交渉力がある。国内市場では、CATLが大きくリードしており、サムスン、パナソニック、LG化学などのライバルに比べて、出荷量でリードしているだけではなく、顧客構造も安定している。今後しばらくの間、CATLは依然として高い成長を維持するだろう。


参考記事:https://36kr.com/p/5238959

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