広汽AION、次世代動力電池の安全技術を搭載した「弾倉電池」発表

3月10日夜、広汽AION(旧広汽新能源GACNE)は、次世代動力電池の安全技術を搭載したいわゆる「弾倉電池」のニードルパンチ試験の動画を発表した。

広汽AIONが公開した動画によると、今回は中国汽車技術研究センターの劉仕強首席専門家がチームを率いて、弾倉電池技術を搭載したリチウム三元電池全体のニードルパンチ試験を行った。試験の結果、広汽AIONの三元リチウム(弾倉電池)パック全体は、試験中に熱事故信号が出てから5分後に、一時的な煙が出ただけで、発火はなかった。針を刺した後、刺したセルモジュールだけが熱暴走して、他のセルに蔓延していないで、電池全体の内部構造は完全で、熱拡散が発生していない。

経済誌第一財経の記者によると、BYDが開発した「ブレードバッテリー」と同じように、弾倉電池は材料の面でのイノベーションによるではなく、主にバッテリーパックの構造上の改良によるものである。弾倉電池は主に三層の安全保護の設計思想が采用されている。第一層は、電池セル内短絡を防止する。第二層は、短絡後の熱暴走を防止する。第三層は、熱暴走後の熱蔓延を防止する。セルの電圧や温度などに異常が発生したことを検出すると、システムは自動的にバッテリ急速冷却システムを起動してバッテリの温度を下げる。

弾倉電池の最適化された点は、針刺という極端な状況に遭遇した場合、三元リチウム電池セルの熱暴走を阻止することはできないが、熱拡散遮断を実現し、業界で初めて三元リチウム電池全体の針刺が発火しないことを実現し、この公認された業界の難題を克服したことである。しかし、三元材料自体の活性のため、三元リチウム電池は短期間でリン酸鉄リチウム電池と全く同じ安全性に達するのは現実的ではないと業界では考えられている。

 

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