GM、中国CATL製バッテリーを第2世代Boltに採用 関税影響下で2年間輸入、米国製移行までの暫定措置

8月8日、ロイター通信、ウォール・ストリート・ジャーナル、ブルームバーグなど複数のメディアの報道によりますと、ゼネラル・モーターズ(GM)は関税の影響を受けながらも、中国からバッテリーを輸入し、第2世代のシボレー・Bolt(ボルト)純電気自動車に搭載する計画です。

事情に詳しい関係者によりますと、GMとLGエナジーソリューションが米国内で低コストのバッテリーを量産できるようになるまでの間、GMは中国の大手電池メーカーである寧徳時代(CATL)からバッテリーを調達する予定で、この移行期間はおよそ2年間に及ぶ見込みです。

GMは2016年にBoltを発売し、2023年に生産を終了しました。一方、新世代のBoltは今年末にカンザス州フェアファクス組立工場で生産を開始し、2026年に市場投入される計画です。新Boltは、現時点でGMの電動車ラインナップの中で最も低価格のモデルとなり、価格は約3万ドルに設定されています。GMの取締役であるジョン・マクニール氏は昨年、7,500ドルの補助金を活用すれば新Boltの価格は2万ドル強に下がると明らかにしていましたが、この補助金は新型車の発売前に終了する見通しです。

GMは、中国からのバッテリー輸入はあくまで一時的措置であり、自社によるリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリー製造体制の構築に向けた布石であるとしています。先月、GMはLGとの合弁によるテネシー州工場の改修を進めており、2027年からLFPバッテリーの生産を開始する計画を発表しました。CATLとの協力は、GMが米国内で自社バッテリーを製造できるようになるまでの移行期において、Boltの生産を継続するための支援となります。

現在、GMが販売している12車種のEVはいずれも米国製バッテリーを搭載しており、その価格帯は3万5,000ドルのシボレー・エクイノックスEVから34万ドルのキャデラック・セレスティックまで幅広く展開されています。

一方、デトロイトのライバルであるフォードはCATLと提携し、ミシガン州に新工場を建設してLFPバッテリーを生産する計画であり、このバッテリーは現在開発中の小型純電動ピックアップトラックに搭載される予定です。

 

86

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。