トヨタとSinoHytec、商用車用燃料電池システム事業で提携

 トヨタ自動車は、中国の水素燃料電池システム開発企業の北京億華通科技(以下、「SinoHytec」)と、中国で商用車用燃料電池システム事業を推進する合弁会社「華豊燃料電池有限公司」(以下、「FCTS」)を設立することで契約を締結した。

 昨年8月、トヨタ自動車とSinoHytec、およびその他の自動車メーカー4社が共同で「連合燃料電池システム研究開発(北京)有限公司」(以下、「FCRD」)を設立した。今回の新会社FCTSは、今年に設立され、FCRDが開発した燃料電池システムを生産・販売する予定である。投資総額は約80億円で、トヨタとSinoHytecが50%ずつ出資する。

 新会社の初の製品は、トヨタの水素燃料電池車MIRAIの燃料電池システムをベースに、FCRDで出力を上げて商用車に適用し、年内に中国市場に投入する計画である。このほか、新会社は2023年に北京経済技術開発区で燃料電池システムとスタックの生産を開始する。その生産は、環境保護理念に基づき、TPS生産方式の運用、スマート化生産体制の構築など、市場ニーズに柔軟に対応する能力を備える。

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