「ACE交通エンジン」発表、「ニューインフラ整備」の波に乗ろうとする百度の新しい動き

中国政府は昨年9月に中国政府は「交通強国建設綱要」を発表したのに続き、今年3月には「ニューインフラ整備」の経済発展戦略方向を打ち出し、人工知能分野の重要な構成要素であるスマート交通も含まれている。

方向性は決まったが、地方政府はジレンマに直面している。

第一に、「スマート交通」をどのように建設すべきなのか、参照できる手本はまだ存在していない。地方政府がためらうのは、巨額の投資をしても効果が得られないのではないか、ということだ。

第二に、一部の地方政府が以前に敷設した一連の「なんちゃって」スマート交通の関連プロジェクトは多くの「歴史問題」を残しており、主に重複建設とデータの分断という2つの面に集中している。

例えば、交通サービス、インテリジェントコネクティビティ、セキュリティ監視、情報・法執行管、通行・駐車管理などの分野で、従来の一般的なやり方として、それぞれの分野で独自の専用ネットワークシステムで制御を行うことで、デジタル化とネットワーク化を実現したように見えるが、しかしシステムの間は縦割りで、データは互いに共有せず、各システムの間の協調も不可能で、スマート交通として全体の能力は機能していない。

4月9日、百度のApolloは人工知能、自動運転、路車協調をパッケージ化し、スマート交通のトータルソリューション「ACE交通エンジン」を発表した。ACEとは、Autonomous Driving、Connected Road、Efficient Cityの略で、百度の創業者である李彦宏氏による。

百度のACE交通エンジンは「1+2+N」のアーキテクチャーを採用しており、即ち、1つのデジタルベース、2つのスマートエンジン、N種類のアプリケーションサービスから構成されている。

このうち1つのデジタルベースには、「小度」車載OS、PaddlePaddle、百度スマートクラウド、百度地図が支える「自動車」、「道路」、「クラウド」、「地図」などの未来交通インフラが含まれている。2つのスマートエンジンは、Apollo自動運転エンジンと路車協調エンジンを指す。その上に、交通サービス、インテリジェントコネクティビティ、セキュリティ監視、情報・法執行管、通行・駐車管理などのN種類のアプリケーションサービスを含む。

従来のスマート交通(左)と百度「ACE交通エンジン」ソリューション(右)の違い

地方政府にとって、「ACE交通エンジン」ソリューションの最大の利点は、1回の投資だけで長期的に利益を得ることができ、しかも高い将来性を持っていることであり、未来に向かって技術の進化のために十分な余裕を残し、また下位互換性があり、無限に拡張することができると、百度がアピールしている。

「スマート交通」は、都市建設と発展の質を向上させ、都市交通の科学的ガバナンスを促進するほか、経済成長を牽引する効果も非常に顕著で、「Apolloスマート新交通白書」が発表したデータによると、「スマート交通」の投資効率は従来のインフラ投資の6-13倍で、GDP損失を5-10%削減することができる。「スマート交通」の発展過程で、数兆元規模のスマートネットワーク事業とスマート交通の新業態を生み出すことができる。

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