Li Auto「Mega」走行中に爆発炎上 メーカーの「ドアが開いた」説明にネットで冷ややかな反応

10月23日深夜、上海市で走行中のLi Auto(理想汽車)「Mega」が突然発火・爆発し、瞬く間に炎に包まれました。車両は最終的に骨組みだけを残して全焼しましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。この事故の様子は後続車が撮影しており、動画がインターネット上に投稿されると、大きな注目を集めました。
ネット上に拡散した動画によると、車両の底部で最初に爆発が起こり、炎が上がりました。火勢は急速に拡大し、車体下部で複数回の爆発が連続して発生。車全体が瞬時に火に包まれました。車内にいた2人の乗員は飛び降りて脱出し、その後車内の物を取り戻そうと試みましたが、火勢が強く成功しませんでした。
乗員が車から飛び降りる様子

車内の荷物を取りに戻る2人の様子

写真:インタネット
報道によれば、車両の底部で火花が発生してから爆発・大火災に至るまで、わずか10秒足らずだったといいます。動画では、火花の発生から爆燃までほぼ一瞬であったことが確認できます。
「Mega」はLi Auto初の純電気自動車で、2024年3月1日に発売されました。価格は55.98万元から。現在販売されているのは、2025年モデルの「Ultra智駕焕新版」と「Home家庭特別版」の2モデルで、価格帯は52.98万~55.98万元です。両モデルとも、CATL(寧徳時代)とLi Autoが共同開発した三元リチウム素材の「麒麟バッテリー」を搭載しており、電池セルはCATLが製造しています。
動画拡散を受けて、Li Auto側は「事故発生時、車のドアは正常に開き、運転者および全乗員は安全に車外へ避難した」とコメントしました。
しかしこの説明に対し、ネット上では「葬式を祝い事のように言うのか? EVでドアが開くだけでありがたいとは」「この燃え方では、満員だったら、子どもや高齢者は逃げられない」といった批判的な声も上がっています。
また、「乗員がすぐに飛び降りたのは驚きだ。今後はEVオーナーも危機察知能力を鍛えないと」といった意見も見られました。
Li Auto MEGA

写真:Li Auto