トヨタとBYD、新エネ車合弁会社設立へ、製品にトヨタのロゴを使用?
トヨタ自働車(以下、トヨタ)は比亜迪股フェン有限公司(以下、BYD)と電気自働車の研究開発会社を設立することで合弁協定を締結した。新会社は2020年に中国で正式に設立され、トヨタとBYDが50%ずつ出資する。つまり、一汽トヨタ、広汽トヨタに続き、中国で3社目となる合弁会社「比亜迪豊田(以下、BYDトヨタ)」をトヨタが迎えたことになる。
公式サイトによると、「新会社は電気自動車とその車両用プラットフォーム、部品の設計、研究開発などの関連業務を展開し、両社の関連業務に従事する人員で構成される」という。
トヨタ中国マーケティング広報部の謝輝室長とBYDの杜国忠総経理補佐に、今後新会社の傘下車種にトヨタのロゴを使うかどうかを聞いたところ、双方とも肯定的な回答をした。
これは中国初の外国「Logo」を使用した新エネ車合弁企業となる。
BYDトヨタは、実は始めての新エネ車合弁企業ではない。
BYDトヨタの前には、BYDとダイムラーの騰勢汽車、長城とBMWの光束汽車、江淮とVWの思皓ブランド、衆泰とフォードの衆泰フォード、そして東風とルノー-日産連盟の東風易捷特もいる。
しかし、過去5社の新エネ車合弁会社の状況を見ると、ほとんどがうまくいっていないことが分かる。
これらはいずれも同じ特徴を持っており、新しいブランドを立てたことで、これによる直接的な結果は、合弁会社の双方がともに新ブランドに対して中途半端な思いで真剣に育成に取り組まなかったことだ。
今回トヨタとBYDの新合弁会社がこれまでの新エネ車合弁会社とどう違うかについては、前出のBYDの杜国忠総経理補佐は、「違いはない。すべての合弁会社で出資比率は50対50だ。ただ、われわれが強いもの同士の連合だ」とした。
確かにほかの合弁会社と違って、今回はトヨタのロゴが使われるそうだ。これは、両社の提携は、他の新エネ車合弁会社よりもっと深く、もっと徹底することを意味しているかもしれない。