テスラが中国の開発チームを設立、現地化の第一歩を踏み出す

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッターで、テスラは中国で開発チームを立ち上げており、このチームが主にソフト・ハードの開発を担うことになると明らかにした。同チームはテスラ工場にサービスを提供するだけでなく、車種に合わせてハードウェアとソフトウェアの最適化にも取り組む。

テスラの上海での「スーパーファクトリー3号」はすでに竣工に近づいており、一部生産ラインでテストが始まっているとの情報がある。テスラの計画では、国産Model 3は年末か来年初めにロンチすることになるが、これは、テスラがハードウェアの面で中国現地化のプロセスを完成しつつあることを意味する。

今回の開発チームの設立は、テスラがソフトウェアの現地化を開始することを示している。同チームの設立は、中国の工場がより多くのコア技術の開発能力を備えることを意味し、同時に傘下の製品を対象に現地化のプロセスをさらに加速させ、中国市場のニーズにより適したモデルを作り上げることを目的としている。

このほか、テスラの組み立て精度は中国市場で非難を浴びており、同社はテスラの中国工場の品質管理能力を大幅に向上させる見込みだ。また、上海のスーパーファクトリーで生産が確定している新型モデル「Model Y」も同開発チームの設立により、消費者の従来のテスラの組み立て精度に対するイメージを大幅に改善すると期待される。

このほか、テスラは中国で更に高い自主的な価格決定権を持つ必要があり、製品の中国市場での販売価格の安定を保証することこそが販売台数を押し上げるカギとなる。同時に、中国開発チームは中国国内市場のニーズに機敏に対応して合理的な価格調整を行う必要がある。なにしろ、これまでテスラが販売価格を「頻繁に」改定してきたのは「前代未聞」と揶揄されている。

Model 3の国産に伴い、テスラが国内新エネ車市場での拡張を加速させる。そのために中国市場のニーズに合わせて臨時応変に動ける能力をさらに高める必要がある。このため、開発チームの設立も第一歩に過ぎず、今後テスラは必ずビジネスの重点を中国市場に移していくと推測される。


参考記事:https://www.iyiou.com/p/113728.html

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