シャオミの雷軍CEO、YU7の申込動向を明かす──女性ユーザーは30%、iPhoneユーザーは半数超

7月2日、シャオミ創業者で会長兼CEOの雷軍氏がライブ配信に登場。白いシャツに小米AIメガネを着用し、シャオミYU7の最新の販売状況とユーザー層の詳細を明らかにしました。
雷氏によると、シャオミYU7は発売からわずか3分で20万件の予約を獲得し、1時間で28.9万件に達しており、中国の自動車産業史における新たな記録を打ち立てたといいます。
一部では「予約数に水増しがあるのではないか」との疑念も出ていましたが、これに対し雷氏は、「7日間の無条件キャンセル可能期間を設けたのは、試乗の予約が間に合わないケースを想定したためです」と説明。「業界では通常3日間の猶予期間が一般的ですが、ユーザーにより多くの試乗機会を提供できるよう、7日間に延長しました」と述べました。
ユーザー構成については、YU7の購入者の平均年齢は33歳で、SU7のユーザーより約3歳高いとされています。女性ユーザーの割合は30%で、SU7の初期販売時より約4.5ポイント高くなっています。
色の好みに関しては、女性ユーザーには「メタリックピンク」や「ローズパープル」が人気で、男性ユーザーには「カンブリアグレー」と「ディープシーブルー」が好まれているとのことです。
雷氏は特に「ディープシーブルーは発表が遅かったため注目されにくかったが、実車は非常に美しく、大きく過小評価されている色だ」と強調しました。
また、スマートフォンの利用状況については、YU7ユーザーのうち52.4%がiPhoneを使用しており、SU7ユーザーに比べて4.4ポイント高い結果となっています。
雷氏は、「シャオミが自動車を開発するにあたって、AppleのエコシステムやiPhoneとの連携を強化する方針を明確にしてきました。iPhoneユーザーには、我々のその姿勢が伝わっているはずです」と語りました。
地域別の販売データでは、YU7の販売台数が最も多い都市は上海、杭州、北京の順となっており、これらはいずれもテスラModel Yの中国市場における販売上位都市とも一致しています。
さらに雷氏は、SU7の意向購入者のうち、YU7に乗り換えたのは全体の15%未満にとどまっており、YU7はSU7ユーザーからの移行に依存せず、新規ユーザーを多く獲得していると明かしました。