1日当たり2500万元の損失を出すXpeng、自動運転関連のコストを削減へ

3月17日に、ベンチャー系自動車新勢力のXpeng(小鵬)は2022年決算を発表した。それによると、2022年同社の売上が268.6億元と前年同期比28.0%増となった。しかし、純損失も拡大し、「増収増損」の窮地に陥っている。

Xpengは最近販売が振るわず、同じ新勢力の理想汽車やNIOに後れを取っている。昨年1年間、Xpengは12.07万台を販売したが、売上総利益は30.89億元にとどまり、総利益率は11.5%と前年同期比1ポイント低下した。一方、営業損失は拡大を続け、純損失は2021年の48.63億から、91.4億に拡大した。ネット上ではXpengが毎朝目覚めたら2500万元が消えると揶揄されている。

新モデル「G9」の不発、テスラの価格競争、複数の幹部の退職に伴う体制の混乱などが、Xpengの販売不振の重要な原因とみられている。

総利益率の悪化は、Xpengだけではない。動力電池の価格、部品コストの上昇など複数の要因の影響により、2022年に同じ新勢力の理想汽車、NIOも「増収増損」に見舞われている。2022年の理想汽車の売上は前年同期比67.7%増の452.9億元に達したのに対して、純損失は20.32億元で、2021年の7倍近くに拡大した。NIOの2022年の売上は492.69億元で、前年度より36.3%増加したのに対して、純損失は前年度比37.7%増の145.594億元に達した。

また昨年に、理想汽車は1台の販売につき1.53万元の損失を計上し、NIOは1台の販売につき11.79万元の損失を計上した。XpengはNIOよりまだマシであるが、1台当たりに7.57万元の損失を出した。

2022年下半期から、Xpengは内部組織の調整を開始し、長城汽車販売担当総裁の王鳳英氏を含む複数の元伝統自動車メーカーの幹部を採用して、体制を立て直す同時に、明確なロードマップを打ち出して、窮地からの脱出をはかろうとしている。最近社内会議でXpengの何小鵬氏は、コスト削減を強調して、自動運転などのソフトウェアシステムのコストを50%以上削減し、動力システムを含むハードウェアシステムのコストを25%削減すると要求した。

今年第1四半期の販売予想によると、NIOは3.1-3.3万台で、理想汽車は5.2-5.5万台であるのに対して、Xpengは1.8-1.9万台で、前年同期比約45~47.9%減少する見込みである。

設立して9年目のXpengは、崖っぷちに立たされている。

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