2021年新エネ車の農村進出イベントスタート、18社の自動車メーカーが参加

工業業情報化省は3月31日、2021年の新エネルギー自動車の農村進出イベントを始めると発表した。イベント期間は12月31日までである。昨年の新エネ車の農村進出イベントと比べて、今年のイベント期間が長いだけでなく、カバーするエリアも広い。

今年のイベントは山西省、吉林省、河南省、湖北省、湖南省、広西省、重慶市、山東省、江蘇省、海南省、四川省、青島市などで、3‐4級都市、県と区を選んで、いくつかの特設会場、巡回展、企業イベントを開催する予定である。

オフラインのほか、今年は農村で新エネ車のネット購入イベントも開催される。自動車メーカーは、電子商取引やインターネットプラットフォームなどと提携して、ネット販売を通じてより多くの消費者に購入を呼び込む。

今年新エネ車の農村進出イベントに参加する企業は18社で、BYD、上汽GM五菱、長城汽車、長安汽車、LeapMotorなどが含まれ、車種は五菱宏光MINIEV、上汽ROWE Ei5、小蟻EQ1、LeapMotor T03など52車種の小型EVが含まれる。

このほか、工業情報化省は、各地がより多くの新エネ車販売の支援策を打ち出し、新エネ車の使用環境を改善し、充電・バッテリー交換などのインフラを整備することを奨励するとの方針を打ち出した。

昨年7月に始まった新エネ車農村進出イベントは、約4カ月を経て、18万台の新エネ車が売れた。このうち、AクラスとA00クラスの純電気自動車が主力車種となった。例えば、上海GM五菱の小型EVの宏光MINI EVは、イベント期間中累計10万台を販売し、政策のチャンスに乗じて新エネ車分野で最も成長の早い車種となった。

実際、新エネ車は農村市場でまだ大きな成長の余地がある。中国電気自動車百人会が2020年7月に発表した「中国農村地域電気自動車移動研究報告」によると、農村の乗用車1000人保有台数は約82台で、2030年までに159台に達すると予測される。普及水準の現状から見ると、農村市場はまだ伸びしろがある。

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