低温環境、新エネ車の航続距離3-5割減、専門家は暖房不使用を提案

科学技術情報サイトの「快科技」によると、中国自動車技術研究センター(CATARC)と新エネルギー車国家ビッグデータ連盟が共同作成した「中国小型新エネルギー車低温航続白書」が12月31日、北京市で発表された。

同白書は、国内外の直近10年間の累計53車種の新エネルギー車の低温航続距離の減衰に関するデータを集計した。結論によると、2012~2021年の間で、新エネルギー車の低温航続距離保持率の平均値および分布に著しい変化はなく、うち65.38%の新エネルギー車は低温環境下での航続距離が52.8%~67.2%前後に落ちる。

言い換えれば、新エネルギー車の6割以上が低温環境下で航続距離を少なくとも30%落ちているということである。

偶然にも、中国自動車技術研究センターはこのほど、現在市販されている6車種の電気自動車の航続距離を測定したばかりで、これによると、低温(-7±3℃)の環境下における6車種の航続距離の平均低下率は39%であった。

同センターの新エネルギー車評価担当責任者の王鵬氏は、「電池の耐環境性充放電曲線を通じ、低温環境が電池の使用可能容量と充放電性能に非常に顕著な影響を及ぼしていることが分かる」と述べた。バッテリーの低温減衰特性は避けられず、車両の航続距離の減衰に影響する重要な要素である。

同担当者は、冬場の航続距離短縮対策として、暖房使用を控えるなど、いくつかのアドバイスを提示した。

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