全国工商連合会は10月12日、「2024中国民間企業500強」ランキングと「2024中国民間企業500強調査研究分析報告」を発表しました。報告によると、EC大手の京東（JD）は売上高1.08万億元で2年連続首位を維持し、兆元を突破した唯一の企業となっています。アリババと化学繊維・化学材料大手の恒力グループは、それぞれ9274.94億元と8117.37億元で2位と3位にランクインしています。

自動車業界では、BYDが6023.15億元の売上高でテンセントに次ぐ総合ランキング第7位に入り、業界内では第1位を獲得しました。2023年、BYDは営業収入を大幅に伸ばし、研究開発に399.18億元を投入、前年比97.39%増という成果を達成しています。これで13年連続で研究開発への投資が純利益を上回りました。また、2023年の販売台数は302.44万台に達し、前年比61.8%増となり、中国国内の自動車メーカーとして販売台数トップを維持するとともに、2年連続で世界の新エネルギー車販売でも首位を守っています。

他の自動車メーカーでは、Geelyが第10位に入り、年間売上高は4980.72億元となり、自動車業界内で第2位となりました。長城、Li Auto、NIO、Xpengなどもランキングに名を連ねています。

今回のランキングによると、2023年の民間企業500強の総売上高は41.91万億元で、1社あたりの平均売上高は838.22億元、前年比5.22%増となりました。また、税引き後純利益の合計は前年比2.97%増の1.69万億元に達しています。広東省からはファーウェイ、テンセント、BYDなど50社がランクインし、同省の製造業およびテクノロジー分野における強力な実力を示しています。

注目すべき点として、民間企業が研究開発および対外貿易において重要な役割を果たしていることが挙げられます。2023年、民間企業500強の研究開発費総額は1.05万億元に達し、研究開発に従事する人数は102万人を超え、平均研究開発投資強度は2.66%となっています。また、500強企業の輸出総額は2971.75億ドルに達し、全国の輸出総額の8.79%を占め、5年連続で増加しています。