AutoX、完全無人、遠隔操作なしのRoboTaxiテストを開始

AutoXは12月3日、中国初の車内安全要員なし、遠隔操作なしのRoboTaxi車列を発表し、深セン市の繁華街の公道での完全無人運転テストの動画を発表した。

今回の発表における大のポイントは、リモートセンターによる遠隔操作がないことで、これは、AutoXと競合他社との最大の違いだ。これについて、AutoXの最高経営責任者の肖建雄氏は、真に安全な無人運転システムは、非常に安定したAI運転能力に依拠しなければならない。現在の通信インフラでは、任意の場所、任意の時間の信号情報を完全にコントロールすることができないため、遠隔操作は多くのセキュリティ上の問題をもたらし、ハッカー攻撃の危険にさらされる。車両制御モジュールをネットワーク化されたモジュールから完全に隔離することにより、リスク脆弱性を効果的に回避することができると説明した。

RoboTaxi車列には計25台の車両があり、いずれもFCAクライスラーGrand Voagerを採用している。車両にはAutoX第5世代センサシステムに加えて、高解像度レーザーレーダーとカメラが搭載されており、高い精度感知能力を保証し、国内の複雑な都市道路状況に対応している。

また、独自に開発した制御ユニットXCUを搭載しており、道路上の複雑なシーンに対して、より速い接続速度とより強い計算能力を提供することができる。車内にはAutoXが独自に開発した多種多様なセンシングデータを高精度に時刻同期させてマルチセンシングし、処理するできるモジュールなども集積されており、完全無人運転中に発生する可能性のある様々なリスクに対して安全な冗長ソリューションを確保している。

発表された動画によると、25台の無人運転RoboTaxiは時速40キロの平均速度を維持しながら、深セン市の公道を走行している。無人運転システム「AutoX Driver」で運転し、バリケードを迂回したり、横断歩道の前でも歩行者を礼儀正しく通行させたりして、全ルートで人間による介入も遠隔操作もなく、本当の意味での無人運転を実現している。

AutoXは現在、深セン市、上海市、武漢市、広州市など複数の都市の自動運転ナンバープレートを取得しており、同時に世界5都市で大規模なテスト運営を展開している。注目すべきは、今年7月、AutoXは世界で2枚目、中国で唯一のカリフォルニア州完全無人運転許可証を取得したことだ。

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