AutoX、深センで無人運転タクシーのパイロットプロジェクト開始
自動車メディアの「蓋世汽車」の報道によると、1月28日、AutoXは全自動運転(以下は「無人運転」)タクシーのパイロットプロジェクトを深セン市で一般公開すると発表した。同社は2020年12月から中国国内で自動運転車のテストを行っている。
米国でWaymoが使用している無人運転タクシーと同様に、AutoXのパイロットプロジェクトも限定的な使用から始まっている。このプロジェクトはすでに一般公開されているが、搭乗者は事前にオンラインで登録しなければならない。AutoXは、どの登録者が同社の無人運転車に試乗するかを決める。
もう一つWaymoと似ている点は、AutoXが使用している車両もクライスラーPacificaミニバンであることだ。AutoXがクライスラーの車両を選んだことは特に注目に値する。クライスラーは東風、上汽、BYD、奇瑞など多くの地場自動車メーカーと提携関係にあるからだ。
AutoXはこれまで、自動運転タクシー事業を自社で運営するのではなく、パートナーに自動運転ソフトウェアやシステムを提供することを目指していると明言してきた。今回の深センでのプロジェクトは、AutoX自身が運営しているが、同社の上海での自動運転パイロットプロジェクトはアリババ傘下のAutonavi(高徳)アプリを通じて提供されている。上海でのプロジェクトはまだ無人運転を実現しておらず、車内には依然として人安全要員が配置されている。ジャックマー(馬雲)氏が設立した中国電子商取引大手アリババはAutoXの投資家でもある。
AutoXによると、同社は中国で100台以上の自動運転タクシーを運営しており、うち30台は無人運転車で、同社の無人運転車の多くは深センで運営しているが、5台は「世界の他の都市」でテストを行っている。