コストは48万元、性能は10倍向上、百度とBAICは次世代Robotaxiを発表
6月17日、百度のApolloとBAIC(北汽集団)傘下の新エネ車子会社北汽藍谷(Baic Bluepark)は共同で次世代量産無人タクシー(Robotaxi)「Apollo Moon」を発表した。この車は百度の第5世代自動運転技術と、ARCFOX αTというモデルをベースに設計されている。
業界関係者が関心を持つRobotaxiのコスト問題について、百度は発表会で初めて明らかにした。Apollo Moonのコストはわずか48万元で、業界のL4級自動運転車の平均コストの3分の1に相当する。これにより、Apollo Moonは一般量産乗用車とほぼ同じ価格帯まで下がり、今後のRobotaxiの大規模商業化運営の基礎を築いた。このほか、両社は提携協定を締結し、今後3年間で1000台のApollo Moonを整備する計画である。
今回のApollo Moonは百度の第5世代自動運転技術が搭載されている。過去8年間、百度は2年ごとに自動運転技術のアップデートを繰り返すペースを維持してきた。
2013年、BMW 3シリーズをベースにした百度の第1世代自動運転車が登場した。2015年、百度は奇瑞EQ、BYD秦、北汽EU260などの車種に基づいて第2世代自動運転車を開発した。その後、2017年はリンカーンMKZを、2019年は一汽紅旗E-HS3をベースに第3世代と第4世代の無人車を開発した。
発表によると、今回、百度とBAICが共同で開発した「Apollo Moon」は純電気自動車で、航続距離は650キロに達する。ホイールベースは2.9メートルを超え、コンピューティングプラットフォームが提供する計算能力は800TOPSを超える。センサでは、Apollo Moonは2基のレーザーレーダー、13基のカメラ、5基のミリ波レーダーの3見回し、多冗長なセンサの組み合わせを採用している。
BAICはこれまで、オンライン配車と新エネ車ブームに便乗して、電気自動車のto B市場で大きなシェアを取り、数年間にわたって国内の電気自動車販売台数トップになった。しかし、市場の成熟と競争激化に伴い、多くの企業が撤退し、BAIC傘下の北汽藍谷は販売実績が急転直下となった新エネ車メーカーとなった。
今回、百度のApolloと提携してRobotaxiの量産を発表したことは、BAICが再びto B市場を目指しつつ、百度とファーウェイの2大テック企業と手を組んで、to Bとto Cの2本足で歩いでいきたいことを示している。