BYD、運転支援分野への投資を拡大――5,000人超の専任チームを編成、知能化投資は将来1,000億元超へ

1月2日、中国中央広播電視総台(CCTV)による第2回「中国創新科技盛典(科晩)」が放送され、BYDが再び招待されて登場しました。番組の中でBYDは、車両の知能化、特に運転支援分野における最新の取り組みを紹介しました。組織規模、資金投入、データの蓄積を中核に、知能化・運転支援分野への投資を継続的に強化している姿勢が示されています。
BYDによりますと、同社はすでに5,000人を超える運転支援専任の研究開発チームを編成しており、あわせて今後、知能化分野への累計投資額を1,000億元超とする方針を明確にしています。この投資規模は、現在の中国完成車メーカーの中でも先行する水準にあり、BYDの知能化戦略を支える重要な柱となっています。
会場では、「天神の眼」運転支援システムによる実演映像も披露されました。車両はドライバーの操作を必要とせず、複数の車両に挟まれた状況での縦列駐車や、狭い通路における連続回避といった高難度のシーンを、自律的に走行・処理する様子が紹介されました。
BYDは、運転支援の本質的な目的は「ドライバーを置き換えること」ではなく、安全を「個人の反応力に依存するもの」から「システムの確実性に依存するもの」へと転換することにあると強調しています。この考え方のもと、同社は2025年に業界で初めて、スマートパーキングに関する「責任保証(兜底)制度」を導入しました。また、運転支援機能の普及を進めるため、高度な運転支援技術を、より低価格帯の車種へと順次展開しています。現在では、7万元クラスの車両にまで高度運転支援が搭載され、業界全体の搭載率向上にもつながっています。
データの蓄積も、BYDの知能化戦略における重要な資産と位置付けられています。2025年12月時点で、「天神之眼」システムを搭載したBYD車両は累計250万台を超え、中国国内でも最大規模の車両・クラウドデータベースの一つを構築しています。これらの車両からは、1日あたり1億5,000万キロメートルを超える有効走行データが生成されており、市街地や高速道路を含む、さまざまな複雑な交通環境をカバーしています。こうしたデータは、アルゴリズムの学習やシステム改良を継続的に支えています。
AIアルゴリズムの分野では、BYDは「AIエージェント+グローバルモデル」という技術アプローチを推進しています。仮想空間でのシナリオ訓練を通じて、発生頻度は低いもののリスクの高いケースへの対応力を高め、「データ―開発―実装」という反復的な改善サイクルの構築を目指しています。
BYDはまた、運転支援とスマートコックピットを、車両知能化を構成する二つの中核要素と位置付けています。車両がクラウドや家庭内機器、その他のスマートデバイスとの接続を深める中で、自動車は単なる移動手段から、複数のインタラクション機能を備えた「知能端末」へと進化しつつあるとしています。この構想のもと、BYDは「深度な自社開発+オープンなエコシステム」を軸に、車両とドローン、スマートホームなどとの連携応用を模索しています。
同社が公表した最新の生産・販売データによりますと、2025年12月の新エネルギー車販売台数は42万0,400台に達しました。2025年通年では、累計販売台数が460万2,400台となり、前年同期比で7.73%の増加となっています。販売規模の拡大を背景に、知能運転および車両知能化の競争力は、BYDの次の成長段階における重要な要素になりつつあります。