DJI、TELE-15を正式に発売、レーザーレーダーの販売価格が初めて1万元以下に

2020CES展では、DJIが内部でインキュベートした独立子会社のLivoxが出展し、L3/L4自動運転用の高性能、低コスト、量産可能なレーザーレーダー=HorizonとTele-15を発表した。

約半年後の6月17日、DJIはTele-15を正式に自社ネット販売ページに掲載し、8999元という驚異的低価格で発売すると発表した。

Livoxの説明によると、Tele-15は稼働中にマルチラインレーザーを同時に発射し、高速で「非重複に走査を行う」ことができる。積分時間が0.1秒の場合、Tele-15は15°の円形視野内で99.8%の領域をスキャンすることができる。点群密度は同時間内に市場で主流となっている128本機械式レーザーレーダーを上回る。十分な応答時間内に車両が高速で移動しても視野内の物体を正確に感知することができるという。

例えば、反射率の低い黒装束の歩行者を対象に、Tele-15レーザーレーダーは300メートル離れた位置で100ミリ秒以内に12点を検出し、黒いSUVを対象に500メートル離れた位置で14点を検出することができ、一般的なアルゴリズムの点群数に対する要求を容易に満たすことができる。

即ち、Tele-15は探知距離が500メートルにも達し、非常に細かい環境データを得ることができるということだ。これは言い換えると、(Tele15は)自動運転における「認知」から「操作」まで必要な時間を短縮させることができる。

一方、本格的にプレインストール量産を実現するには、Tele-15は複数の車載グレード認証を獲得する必要があると指摘されている。現在Tele-15はドイツのラインテュフズード安全認証ISO 16750を取得しているが、今後管理システム認証ISO26262、製品テスト認証ACE-Q100、部品供給認証IATF16949などの認証をとらなければならない。

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