DJI、BYDに高度運転支援技術を提供へ
4月7日、ドローン大手のDJIはBYD向けの車載関連プロジェクトを獲得して、BYDにハイレベルの運転補助技術プランを提供することが報じられた。
DJIは、2016年から社内で車載プロジェクトの研究開発を開始し、2018年に深セン市コネクテッドカーテストナンバープレートを取得した。2019年に初めて車載基準に基づいた生産工場を建設し、車載基準に基づき検査・認証を開始した。同年、DJIは、小型車メーカーの五菱と提携し、スマート運転分野のTier 1としての位置づけを内部で明確にした。2020年には車載業界のソフト・ハード・システム、生産、品質などの体系を確立し、L2+スマート運転システムは業界内で最も厳格なASPICE Level 2品質認証を取得した。さらにスマートカー業界の情報安全基準の制定にも参加した。
当時、DJIの自動車参入に関する噂はすでに世間を騒がせていた。2021年になって、DJIが智運転システムの量産能力を持つようになってから、ようやく自動車産業への参入を発表した。その時、DJIの自動運転部門のコア技術者はすでに500人を超えた。
情報筋によると、今回BYDとの最初の提携車種はBYD新エネ車「海獅」であり、提携プランには高精細地図に頼らない都市NOA(=シティパイロットアシスト運転)が含まれている。
「海獅」はBYDのオーシャンシリーズのEV SUVで、今年下半期に発売される予定である。BYDオーシャンシリーズはこれまでに、Bクラスセダンの「海豚」とA0クラスの「海鴎」を発表している。
DJIのエントリー版の都市NOAプランは視覚センサーのみを採用し、9台のカメラと80TOPS(演算能力単位)により、高度な地図への依存から脱却し、駐車補助、駐車記憶、走行記憶、高速ナビ運転、都市部ナビ運転などの機能を実現しているという。