東風日産とMomentaが提携!新型車N7に日系初の都市NOA機能搭載へ
11月15日、広州モーターショーにおいて、東風日産はグローバルな自動運転企業であるMomentaと提携し、エンドツーエンドのスマート運転大規模モデルに基づく業界をリードする高度なスマート運転ソリューションを共同で開発することを発表しました。東風日産とMomentaの協力は、東風日産がスマート運転分野における更なる布石を示すものであり、この協力を通じて、東風日産の新型車N7および将来の複数の新型車に対して、業界をリードするスマート運転機能を提供することを目指しています。今回の協力は「都市 NOA(Navigation on Autopilot:テスラが北米でベータテストをしているFSD機能と同様の運転支援システムの一種)機能の導入を推進し、東風日産はこの機能を搭載した初の日系自動車メーカーとなる見込みです。
1. Momentaの概要と強み
Momentaは2016年に設立された、グローバルな自動運転技術のリーディングカンパニーであり、深層学習アルゴリズムとビッグデータ分析を通じてスマート運転技術の発展を推進することに力を注いでいます。Momentaのスマート運転大規模モデルは、エンドツーエンドの深層学習アルゴリズムに基づいており、複雑な都市道路シーンにおいて、一度の学習で点から点へのナビゲーション支援運転機能を実現することができます。この技術は、都市部の支援運転技術の普及性を大幅に向上させ、複雑な運転条件下でもより高い安全性と利便性を多くのユーザーに提供することが可能です。
Momentaの技術的な強みは、知能化されたコアアルゴリズムと高効率な適応能力にあります。そのスマート運転大規模モデルは、さまざまなハードウェアプラットフォームをサポートすることができ、パートナーに柔軟かつ効率的なソリューションを提供します。
11月16日、Momentaは智己(IM)モーターズおよびNVIDIA(エヌビディア)と提携し、業界初となるDRIVE AGX Thorチップを搭載した量産型スマート運転ソリューションを開発することを明らかにしました。MomentaがNVIDIAのDRIVE AGX Thorを基に開発したスマート運転ソリューションは、今後、東風日産を含む多くの自動車メーカーの車種に搭載されることが期待されています。
2. 協力内容と双方の役割
提携契約に基づき、東風日産とMomentaは、エンドツーエンドのスマート運転大規模モデルに基づくスマート運転システムを共同で開発し、展開していきます。具体的には、東風日産はこの技術を自社の新型モデルに統合する責任を負い、特にGLOCALモードで誕生した最初のモデルであるN7純電動セダンを対象としています。このモデルは、「都市NOA」機能を搭載する初の日系車となる見込みです。さらに、東風日産はこれらの技術を、将来のモデルの開発および市場への展開と結び付ける計画です。
Momentaは、自動運転技術とアルゴリズムのサポートを提供する責任を負います。これには、深層学習の大規模モデルの開発と最適化が含まれます。また、Momentaは東風日産とともに技術の量産化プロセスを推進し、さまざまなモデルでスマート運転システムが円滑に適用されるよう保証します。
3. 東風日産の新製品計画と将来モデル
今後数年間の東風日産の製品計画には、N7の他にも4つの新型車が含まれており、これには純電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッドEV(PHEV)、およびレンジエクステンダー付きEV(REEV)が含まれます。これらは2026年までに発表される予定です。新型車にはセダンとSUVの2種類の車体タイプが含まれており、東風日産の製品ラインナップをさらに豊富にする予定です。さらに、東風日産は今後3年間で、100億元以上の研究開発資金を投入し、研究開発チームの規模を現在の2000人から4000人に拡大する計画です。
Momentaとの深い協力を通じて、東風日産のスマート運転技術は全面的にアップグレードされ、知能化の布石が加速されるだけでなく、将来の製品により高度な知能化と安全性をもたらし、消費者により良い運転体験を提供することを目指しています。