HESAI、NVIDIAのL4自動運転プラットフォーム向けLiDARパートナーに採用

中国のLiDAR専業メーカーである HESAI(禾赛科技)は1月5日、同社が NVIDIAにより「NVIDIA DRIVE AGX Hyperion 10」プラットフォームのレーザー測距センサー(LiDAR)パートナーに選定されたと発表しました。
HESAIは、DRIVE Hyperion のオープンな量産アーキテクチャーに対応するセンサーキットの適合・認証を完了した最新のパートナー企業の一社です。同アーキテクチャーを基盤とするセンサーエコシステムは現在も拡張が続いており、カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR、超音波といった各種センシング技術を網羅しています。これにより、自動車メーカーや開発事業者は、L4レベルの自動運転に最適化された認識システムの構築および検証を行うことが可能となります。
DRIVE Hyperion には、NVIDIAのBlackwellアーキテクチャーを採用した「NVIDIA DRIVE AGX Thor」システム・オン・チップ(SoC)が2基搭載されており、総演算性能は 2,000 FP4 TFLOPS超に達します。これは、毎秒およそ 1,000 INT8 TOPSの処理能力に相当し、車両周囲360度から取得されるセンサーデータを統合するためのリアルタイム演算性能を提供します。
今回の協業において、HESAIは ETXシリーズの車載向けLiDARを提供します。同製品は L3 および L4 レベルの自動運転用途を想定して設計されており、長距離検知性能と高い空間分解能を備えています。車両のルーフ部やフロントガラス内側などへの搭載が可能で、高度自動運転車に求められるセンサー配置要件に対応しています。
HESAIは2014年に設立され、本社を中国・上海に置くLiDAR専業メーカーです。主に先進運転支援システム(ADAS)、自動運転車、ロボット向けのセンシング用途を対象に、LiDARの研究開発および製造を手がけています。同社は2023年に米ナスダック市場へ上場し、2025年には香港市場での上場を完了しています。
出荷実績については、2025年の年間LiDAR出荷台数が160万台を超えたと公表しています。このうち約140万台はADAS向け製品で、主に量産乗用車に搭載されています。
業績面では、2024年通期決算において調整後純利益が約1,400万元となり、前年の赤字から黒字へ転換しました。上場LiDARメーカーとして、通期ベースでの黒字化を達成した数少ない事例とされています。
現在、HESAIの事業は車載LiDARを中核としつつ、ロボット分野など非車載用途にも展開を進めています。同社製品は、国内外の自動車メーカーや自動運転関連企業において、量産車両や実証プロジェクト向けに採用されています。