レーザーレーダースタートアップ企業のOusterが中国事業を開拓へ
最近レーザーレーダーのトップ企業のOusterは、上海と香港に新たなオフィスを設立し、増え続けている中国顧客のニーズに答えるために現地化サポートを提供すると発表した。
Ousterは2015年に米国で設立されたスタートアップ企業で、自動運転、ロボット、測量などの分野で高分解能レーザーレーダーの開発に力を入れており、現在9000万米ドルの融資を受けている。今回中国への進出でOusterは、コンチネンタルグループとJOHNSON ELECTRICでリーダーを務め、15年以上の自動車業務経験を持つ孔凱盟氏を中国区の総経理に任命した。
近年、レーザーレーダーのスタートアップ企業は数多く登場しており、Ousterの他にLuminar、Innoviz、AEyeなどの海外企業や、RoboSense(速騰聚創)やHesai(禾賽科技)などの中国勢もある。これらの企業は、製品品質の向上とともに、リーズナブルな価格を武器に影響力を拡大しているため、Ousterはこれまでにないプレッシャーにさらされている。注目すべきは、レーザーレーダーの元祖であるVelodyneがこの頃、北京オフィスの従業員20人以上を削減し、販売方式を直販から「代理店販売」に転換することを決定したことだ。
業界全体は自動運転の商業化が期待に及ばないと気付いた今、Ousterが中国への進出を決めたのは、それなりの理由があるはずだ。製品面では、Ousterは独自のマルチビームフラッシュ方式の技術で他社と競争を展開し、より安価な原材料コストと販売価格で、強力で高品質な3Dレーザーレーダーを提供することができる。つい最近、Ousterは最新のOS1-32センサーを発表しました。探知距離は120メートルに達し、市場に出回っているすべての高分解能レーザーレーダーセンサーの中で、最もコンパクトで最軽量なものだ。Ousterはすでに今年11月にOS1-32センサーの受注をはじめており、商用価格は8000ドル、非営利大学研究機関への価格は6000ドルとなっている。
現在、Ousterのレーザーレーダーセンサーの半数近くがアメリカ以外の市場に販売されているが、今回中国に新にオフィスを設立することで、Ousterが全世界の顧客に2週間以内に製品を届けるというコミットメントを保証し、強化することができる。
参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/201912/23I70147196C601.shtml