WeRide、国内初のリモート運転テスト許可を取得、広州で完全無人運転の道路テストを開始
自動運転スタートアップ企業のWeRide(文遠知行)は10日、全国初の完全無人運転車両のリモート運転テスト許可を取得したと発表した。広州市のテスト道路範囲内で、完全無人運転車両の道路テストを行い、5Gネットワークに基づく遠隔操作などの複数の冗長手段を採用し、道路テストの全過程で安全性を確保する。WeRideの創業者兼CEOの韓旭氏は、完全無人運転は同社の今後2-3年間の重要な開発目標だと述べた。
今回、WeRideは広州市交通運輸局、工業情報化局、公安局が共同で発行したリモート運転テスト許可を取得し、中国で初めて、世界で2番目に完全無人運転車両の公道試験の実施を許可された自動運転企業となった。
これはWeRideが昨年12月に広州市でRobotaxiの試験運営を実現したのに続き、もう一歩踏み出したものだ。
WeRideによると、イレギュラーな交通状況、例えば道路が一時的に閉鎖され、逆走して迂回する必要があるなどの場面では、5Gリモート運転機能を搭載したテスト車両がリアルタイムでリモートモードに切り替わる。これまでに、WeRideのリモート・オペレーターは1000時間以上の模擬訓練を完了している。
WeRideの自動運転チームは100台の規模を超え、走行距離は260万キロに達している。実際の公道での自動運転テストに基づき、WeRideシミュレーションシステムは最大48万件のシーンデータ、2億件以上の3次元物体標示データを蓄積し、クラウドシミュレーションプラットフォームは毎日100万キロのテスト走行距離を運行している。
これに先立ち、米国の自動運転企業のWaymoは今年1月、自社Robotaxiの一部の車両から安全要員を廃止し、完全自動運転の道路テストを始めている。これに対し、WeRideの完全無人運転車両は、安全要員の廃止ではWaymoと同じだが、特定の場面ではリモート運転技術に依存しなければならない。