WeRide、自動運転タクシーRobotaxiの試験運営報告を発表

2020年02月14日、WeRide(文遠知行)は傘下の合弁会社である「文遠粤行」と共同で、中国初のL4クラス自動運転タクシーRobotaxiの試験運営報告を発表した。

同社の試験運営開始の月となる2019年12月01日から31日までの間に、延べ8,396件の注文をこなし、交通事故はゼロで、1日平均270.8件の配車サービスを提供し、1日の最大注文数は438件に達し、延べ運営距離は41,140キロメートルに達し、4,683人のユーザーにサービスを提供した。

同社は2019年11月末に広州市でRobotaxiの試験運営サービスを開始し、広州市黄浦区、広州開発区中心区の144.65平方キロメートルをカバーする都市開放道路を運営し、これまで中国で唯一に全面的に開放されてきたRobotaxiサービスとなる。

同社のRobotaxiサービスは現時点で、「手を振ってタクシーを呼ぶ」ような方式をサポートしておらず、決まった乗下車地点を選んでRobotaxiを利用する方式をとっている。ユーザーは、「文遠粤行」の「WeRide Go」の公式アカウント、アプリなどを使って、新らたに希望する乗下車地点を登録して申請することができる。運営エリア内で交通規則に違反しないなどの基本的な要件を満たせば、その申請は許可され、新しい乗下車地点が追加される。

現在、同社のRobotaxi乗下車地点は運営初期の30カ所から100カ所以上に拡大し、さらに増え続けている。運営エリア内のショッピングセンター、行政事務場所、大型団地、地下鉄、公共交通機関などの人気場所をカバーしている。

12月の運営実績の評価について、乗客の94%が最高の五つ星を与えた。 プラス評価のうち、「車の走行が安定している」、「車内がすっきりしている」、「(同乗している)安全員の態度が良い」という意見が多く、30%近くのユーザが上記の評価項目にチェックをいれた。

マイナス評価のなかで、「走行やブレーキの状態が安定していない」、「ルート計画に無理がある」とのフィードバックが多く、「待ち時間が長い」こともユーザーが早期改善を要望する項目になっている。

この一年来、Robotaxiを一つの製品として開発してきたことは、WeRideの一貫した研究開発戦略だ。WeRideが打ち出したWeRide ONE自動運転汎用アルゴリズムは、Robotaxiが全シーンを運営し、全天候でカバーできる。 2019年12月時点で、WeRide自動運転路上テスト走行距離は1,150,000キロメートルを超えており、これらの走行データの蓄積は「文遠粤行」のRobotaxiの円滑な運営を保障している。

WeRideの創始者兼CEOの韓旭氏は次のように述べた。「われわれは、安全の確保を前提に、同乗の安全員を廃止するのに十分な技術力と自信をもっている。これも量産の目印になる」。2020年に、一部のエリアで安全員を徐々に外し、本格的な自動運転Robotaxiを実現することも、WeRideにとって次の重要な仕事になるだろう。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202002/14I70156739C601.shtml

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