長安汽車とテンセントが車載版WeChatを搭載したOSを発表し、株価が一時急騰
重慶市で26日に開催された2019中国国際スマート産業博覧会で、長安汽車は2019「北斗天枢」戦略成果発表会を開催し、提携パートナーのテンセントと共同で微信(WeChat)車載版を内蔵したTINNOVE OSのパイロット版を展示した。
長安汽車によると、TINNOVE OSカー·インテリジェンス·システムはエコカー·ネットワークを実現するためのトータル·ソリューションで、ユーザーそれぞれの利用習慣に対応できるアプリケーションと合わせて「千人千面」(パーソナライズ)の全シナリオ·アプリケーション·サービスを実現する。システムには車載版WeChatが内蔵されており、運転シーンに合わせた調整が可能で、ドライバーはハンドル上の専用ボタンや音声操作で、メッセージの送受信や音声通話などの機能を実現できる。
また、テンセントと長安汽車は共同で「スマート店舗」を設立し、ユーザーは微信の公式アカウント、モバイル決済、アプレットなどのツールを通して、車の購入、使用、アフターサービスの全段階のスマート化を体験することができ、自動車購入、保険、メンテナンスなどの自動車製品の全ライフサイクルシーンをカバーする。
発表会に先立ち、テンセント最高経営責任者(CEO)の馬化騰氏は午前中の講演で、正午ごろにテンセントと長安汽車が共同で「段階的で重要な成果」を発表することに特に言及した。これを受けて長安汽車の株価は急騰し、一時9.11%高とストップ高に迫った。
テンセントの最終的な落としどころは、同社のあらゆるコネクテッドカーのエコシステム計画にある。今年5月のグローバルデジタルエコロジー大会で、テンセントはTAIをアップグレードし、自動車業界の協力者のためにテンセント系サービスAPIを開放すると発表した。コンテンツとシーンを組み合わせてサービスを提供するこのプランは、テンセントが提案する「エコカーネットワーク」ソリューションだ。テンセントの馬迵人副会長は当時、「スマートカーは次のモバイルインターネットプラットフォームになるだろう」と述べた。