工業情報化部はコネクテッドカー標準制定計画を発表、今年は無人物流などの分野を重点的に推進へ
工業情報化省は4月16日、「2020年コネクテッドカー標準化作業要点」(以下は「作業要点」)を発表し、今年は運転支援と低レベル自動運転を支援できるコネクテッドカー標準体系を形成し、コネクテッドカー標準の制定と評価の実施メカニズムを構築するとした。
コネクテッドカーの標準については、現在、IATF 16949(自動車品質管理システム)、ISO26262(自動車機能安全管理)、ASPCIE(自動車業界のソフトウェアプロセス改善と能力評価)の3つが国際的に普及している。中国国内には公式のコネクテッドカー標準がないが、「作業要点」では「道路車両情報安全工程」(ISO 21434相当)と「道路車両コネクテッドカー方法論」(ISO 20077相当)シリーズの国際標準(ISO)化を開始すると表明している。
「作業要点」は、まず、コネクテッドカー標準体系の整備を加速し、「国家コネクテッドカー産業標準体系の構築ガイドライン(インテリジェント・コネクテッドカー)」の第1段階建設目標を実現し、運転支援及び低レベルの自動運転をサポートできるコネクテッドカー標準体系を構築し、高レベルの自動運転をサポートする標準体系の第2段階建設目標の実現に向けて基盤を築くことを要求している。
次に、コネクテッドカー標準の制定と評価の実施メカニズムを構築する。産業の発展状況に応じて、高度な運転支援システム、自動運転、情報安全、機能安全、自動車ネットワーク機能・応用などの技術分野の特性に応じて、計画的かつ重点的に標準研究・開発作業を展開する。同時に、コネクテッドカー標準体系の自律的な管理と持続的な改善を実現する。
「作業要点」によると、今年の技術標準立案研究は、無人乗換、無人物流などの新型産業モデルと、港湾、パーク、駐車場などの特定の場面での応用に重点を置く。また、基礎的な汎用基準(分類、用語定義など)、自動車知能化(自動運転など)、自動車ネットワーク化(V2X、デジタル認証など)、業界協力と標準の共同研究(路車協調、高精度地図、クラウドプラットフォームなど)を含む4つの重要基準の早期発表を目指す。