ユーザーがコネクテッドカーに求めているのは、大画面ディスプレイとナビゲーションだけではない(1)
過去の販売車種のデータによると、コネクテッド機能を持つ自動車が急速に普及し、全販売車種への浸透率は2015年の2.6%から2019年の43.1%に上昇し、ほぼ毎年に倍増してきた。
自動車情報サイト最大手の「汽車之家」のデータからもこの結論を裏付けられる。「汽車之家」プラットフォーム上の潜在客による発注量と実際の販売実績の間には強い相関があるだけではなく、「汽車之家」での発注量は、実際の販売台数の約半分を占めている。このため、「汽車之家」におけるコネクテッド機能付き自動車の注文量は、実際のコネクテッド機能付き新車の浸透率を近似的に表すことができる。
観点1:コネクテッド機能付き自動車が急速に普及し、ポテンシャルが大きい
ここ数年、「汽車之家」におけるコネクテッド機能付き自動車の注文量は年々増加しており、2019年に36.4%に達している。 コネクテッドカーの新車投入の加速と潜在消費者のコネクテッドカーに対する認知度の向上に伴い、コネクテッド機能付き自動車の浸透率はさらに上昇し、2020年には50%を超える見込みだ。
コネクテッド機能付き自動車を購入するユーザーの増加に伴い、ユーザーの購入目的がより明確になり、コネクテッド機能に対する理解と期待も高まりつつある。
観点2:効率性・利便性、緊急時の安全性、エンターテインメント、流行の最先端を走ることがユーザーのコネクテッド機能の利用目的になる
67.2%のユーザーがコネクテッド機能を利用しているのは、効率的で便利なためだ。56.2%のユーザーは主に緊急時の安全性に重視している。エンターテインメントを主の利用目的とするユーザーは27.9%で、流行の最先端を走りたいユーザーは22.0%にとどまった。効率的な体験と便利さ、安全性は常にユーザーにとって最も重要な利用目的になる。
観点3:ユーザーはフロントローデングサービスの利用に慣れており、有料サービスの受容度が低く、サブスクリプションサービスよりも一括払い方式が受けられやすい
現在、コネクテッドカーのユーザーのうち、フロントローデングサービスのみを使用している割合は78.2%に達している。ユーザーの15.8%が有料でサービスを利用しており(メーカーが提供した通信量を使い切った後も継続して通信量を購入する)、ほとんどのユーザーはサブスクリプションサービスを受け入れていない。コネクテッドカーの潜在的な購入意欲が高い(87.5%)ことを考えると、従来の一括払い方式のサービスが利用者に受け入れられやすいのかもしれない。
(つづき)
記事url:https://auto.gasgoo.com/news/202005/7I70177548C601.shtml