スマホ大手のシャオミはコネクテッド事業に進出、Pateoに戦略投資
4月17日、コネクテッドカー関連製品開発企業の上海博泰(以下はPateo)は中国のスマホ大手のシャオミ(Xiaomi)からBラウンド戦略投資を受けた。
今回の投資でシャオミは戦略的投資家としてPateoに出資している。投資金額と株式比率はまだ明らかにしていない。今後、Pateoはシャオミとソフトウェア、ハードウェア、音声インタラクションなどの分野で全面的な提携を展開するという。
近年、小米はIoTエコロジーシステム構築に力を入れており、コネクテッドカーはIoTの重要な一環だ。「コネクテッドカーは未来の科学技術の重要な一環であり、自動車は未来の人々の生活において最も重要なスマート端末でもある」とシャオミの創業者であり、シャオミグループの董事長兼CEOの雷軍氏はそう語る。
シャオミグループは2019年から「スマートフォンとAIoT」のダブルエンジン戦略を始めた。2020年に設立10年を迎えるにあたり、戦略をバージョンアップし、5G+AIoTの業界トレンドに乗ろうとしている。現在、シャオミはコンシューマー向けのIoTプラットフォームを構築しており、IoTプラットフォームに接続されたIoTデバイス数は、スマートフォンとノートパソコンを除き、2億3500万台に達している。スマートライフの分野では、シャオミの音声アシスタント「小愛学友」がIoTシーンで役割を果たしている。
Pateoは2009年10月に設立され、本社は上海にある。主にスマート化車載情報サービスシステムの研究開発、制造及びその後の付帯サービスを提供する、 独立したサードパーティプロバイダとして、車載、インターネット、スマートフォンの3つの部分を統合したカーライフサービスを中核とするクロスプラットフォームシステムの構築に力を入れ、国内主要自動車メーカーや、ベントレー、ジャガー、ランドローバーなどの高級車ブランドにコネクテッドカー製品やサービスを提供している。
同社は設立から10年近く経ち、10億元以上の研究開発資金を投じ、毎年売上高の28%を研究開発に投入し続けており、中国のIoT市場で運営資格を一通り獲得している。コネクテッド関連特許では、Pateoは2年連続でトップであり、全国500強のうち104位に位置している。
シャオミから戦略的投資を獲得する少し前に、Pateoは東風汽車集団から数億元の戦略投資を受けた。また、Pateoは上汽VW、吉利、長安、ジャガー、ランドローバー、アウディなどとコネクテッドカーで提携している。2019年、Pateoと新宝駿は共同で、車載システムに代わってスマートフォンの計算能力とAI能力を利用する「携帯コネクテッド」を、新宝駿のRS-5などの車種に搭載すると発表した。