CATLとBYD、資源大手BHPとMOU締結──鉱山の電動化・脱炭素化を支援

2025年7月14日、CATL(寧徳時代)とBYDグループ傘下の弗迪電池(FinDreams Battery、以下FDB)は、それぞれ資源大手BHPグループ(以下BHP)と戦略的協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。

CATLは今回の協定に基づき、BHPと共同で大型採鉱設備や鉄道車両向けのバッテリーシステムの開発を進めるほか、それに対応する高速充電インフラ(フラッシュチャージ)の整備にも取り組むとしています。また、鉱山におけるエネルギー貯蔵システムの活用や使用済み電池の回収・リサイクル体制の構築についても、協力を進める計画です。

FDBは、動力電池技術を活用し、BHPの鉱山輸送におけるディーゼル車両の代替手段を検討する方針です。商用EVや軽商用EVの導入を含めた実証的な取り組みを通じて、鉱山の輸送部門の電動化を支援する可能性があります。

これらの協力は、BHPが掲げる「2030年までに温室効果ガス排出量を30%削減」「2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを達成」といった目標と関連しています。

今回の覚書締結は、再生可能エネルギー技術の普及とともに、リチウムやニッケルといった鉱物資源の需要が拡大するなかで行われました。こうした動きにより、鉱山でのエネルギー使用の効率化や排出削減の必要性が高まっています。

CATLやBYDを含む中国の電池関連企業は、電動化やエネルギー管理技術の分野での技術協力を通じて、鉱業分野の運営効率や環境対応の向上に貢献する姿勢を示しています。

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