バッテリーサプライヤーのFarasis Energy、「テスラとCATLを秒殺する」新型動力電池ソリューションSPSを発表
9月9日、バッテリーサプライヤーのFarasis Energy(孚能科技)は「2022 Farasis Energy戦略及び新製品発表会」を開催し、新型動力電池ソリューションプラン「SPS(Super Pouch Solution)」を発表し、電池セルからシステム、製造、リサイクルまでをカバーする革新的なプランを提案し、航続距離、充電効率、コスト削減と効率向上、様々な車種への適合などの面で一新にした製品を打ち出した。
公式発表によると、動力電池の新たなソリューションとして、Farasis Energy SPSは、システム構造の革新性だけではなく、大型ソフトパック電池、大型ソフトパック電池システム、大型ソフトパック電池製造および直接回収という4大革新技術を一体化している。
同社の宣伝によると、セルを水平に配列するように設計されたSPSは、電池システム部品を50%削減し、材料コストを33%削減し、体積利用率を75%まで引き上げた。4680セルのバッテリーを搭載した車種と比べ、F能科技SPSの体積利用率は12%高く、3倍のサイクル寿命を持ち、熱伝導効率は60%向上した。また、10分の充電で400キロの後続距離実現という他社を凌駕した性能をアピールした。
「過大宣伝」や「ほら吹き」が横行している中国の新エネ車業界では、Farasis Energyが自称した「SPS電池セルのエネルギー密度が330Wh/kgに達し、体積利用率75%、電池サイクル寿命3000回を超えた」ことは、動力電池業界の2大覇者であるテスラ「4680電池」とCATL「麒麟電池」の性能を超えたことを意味しており、一部の業界関係者から懐疑的な目で見られているのも当然である。
今年8月の国内動力電池サプライヤーの搭載台数ランキングで、1位のCATLが46.79%のシェアに対し、Farasis Energyは僅か2.27%で8位にとどまっている。SPSは本当に宣伝されたような優れたものなのか、SPSはFarasis Energyに決定的な競争力をもたらすことができるだろうかは、今後注目すべきである。