ナンバープレート202枚発行ずみ、自動運転路上テスト争奪戦がヒートアップ

6月の1カ月間、中国の4都市で82枚の自動運転路上テスト用ナンバープレートが発行された。6月14日、広州は第一陣の路上テスト用ナンバープレートを出した。同月15日、浙江省湖州市徳清県も8つの企業に対して路上テスト用ナンバープレートを授与した。中旬、北京市は地図製作業者の四維図新(Navinfo)にT3級路上テスト用ナンバープレートを発行した。長沙市は21日、第二陣のナンバープレート49枚を発行した。

個人メディアの「CV智識」によると、中国では7月2日までに18都市で路上テスト用ナンバープレートが発行され、総数は202枚に達した。

「ナンバープレートの発行は地元政府の態度を代弁するものだ」と辰韜資本執行総経理の賀雄松氏がメディアに語った。

産業を誘致するには、政策を先行させなければならない。自動運転路上テスト用ナンバープレート発行の背後には、各地の政府が「巣を作り鳳凰を誘う」作戦で自動運転の実験都市としての主導権を争う思惑があり、自動運転産業争奪戦が中国の都市間で繰り広げられている。ある投資ファンドのトップが言うように、「自動運転路上テストに関しては、自動運転試験に言い方を変えたほうがいい。ただしここでは、自動運転企業を試しているわけではなく、本質的には政府の姿勢を試しているような気がする」。

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