シノペックと仏 Air Liquide グループは、水素エネルギー分野での協力強化を合意
水素燃料電池自動車の普及の鍵の一つは水素燃料の供給であり、即ち水素の生産、輸送と注入であり、国際先進的な水素貯蔵輸送の注入技術を国内に導入することは現在中国が開放と技術提携を通じて、国内水素エネルギー産業を発展させる構想の一つだ。
11月6日は、中国石油化学集団有限公司(以下はシノペック)によると、中国の習近平国家主席とフランスのマクロン大統領の立ち合いのもとで、シノペックの戴厚良董事長とフランスAir LiquideグループのBeno t Potier会長兼最高経営責任者(CEO)は、両社を代表して北京の人民大会堂で水素エネルギー分野での協力強化に関する覚書を交わした。
シノペックは水素エネルギー会社を設立し、水素エネルギー技術の研究開発とインフラネットワークの構築に注力し、世界をリードする水素エネルギー企業を戦略投資家として誘致し、水素エネルギー産業チェーンと水素エネルギー経済のエコシステムを共同で構築する。提携覚書によると、Air Liquideはシノペックの株主の1人となり、水素エネルギーと燃料電池自動車の全体ソリューションの中国での普及と応用を共同で推進する。
Air Liquideグループは、世界をリードする工業ガスの生産とサービス会社で、水素(液水素)生産、水素ステーションのインフラ建設運営において豊富な技術と経験を持ち、すでに全世界に120カ所近くの水素ステーションを建設し、水素ステーション60カ所近くを直接所有して運営しているという。
シノペックは中国国内で水素エネルギー産業の建設を比較的早く開始した企業の一つで、川上と川下を一体化したエネルギー化学工業会社として、年産水素300万トン以上、3万カ所以上のガソリンスタンドを有し、水素エネルギー産業を布石するのにアドバンテージを有している。
現段階で、シノペックは傘下の新たな戦略投資プラットフォームを積極的に構築しており、先ごろ中国国内の水素エネルギートップ企業である上海重塑に戦略的に出資している。水素エネルギーはシノペックの戦略的な新興事業となりつつある。2019年7月、シノペックは広東省仏山市に中国初の石油・水素共同ステーション=「シノペック仏山楠坑石油水素共同ステーション」を建設した。国内では初めて「既存のガソリンスタンドを利用してガソリンと水素を併設するステーションに改造した」方式を採用した水素ステーションとなる。
Air Liquideとシノペックの提携は2007年まで遡り、現在すでに3社の工業ガス会社を設立しており、今回の提携はAir Liquideの水素生産、貯蔵、輸送など全産業チェーンでの専門経験を活かし、中国の水素エネルギーと燃料電池の発展に競争力のある水素供給ソリューシを提供する。Air Liquideはこれまで、HQHP社(Houpu Clean Energy Co., Ltd.)と成都で合弁会社「Air Liquide HQHP」を正式に設立しており、水素エネルギー市場の開発および価格競争力のある総合水素ステーションの製造販売会社と位置づけている。