2024年12月24日
ファーウェイ車載BU、2025年1月から引望として独立運営――自動車業界が注目する支配権争奪戦とは?
2025年1月1日、ファーウェイの車載ビジネスユニット(BU)は正式に引望智能技術有限公司(以下は、引望)に統合され、独立運営を開始します。これにより、ファーウェイは自動車ビジネス分野で新たな段階に進むことになり、業界内外で広く注目を集めています。
引望は2024年1月16日に設立され、ファーウェイが全額出資しています。同社は、スマート車載機器の製造や自動車部品の研究開発などの分野をカバーしています。2024年上半期には、引望の収益は104.35億元、純利益は22.31億元を達成し、事業の強力な成長傾向を示しました。
現在、引望の株式はファーウェイ(80%)、AVATA(10%)、SERES(10%)が共同で保有しています。しかし、長安汽車が資本増強を通じて取締役会の議席を獲得しようとしており、BAIC(北汽)、Chery(奇瑞)、JAC(江淮)などの自動車メーカーも参入を検討しています。これらのメーカーが合計で最大30%の株式を保有する可能性があり、この潜在的な株式調整がファーウェイの支配権を脅かす可能性があるとして、支配権を巡る攻防が注目されています。
独立運営後の引望は、引き続き各大手自動車メーカーとの協力を深化させる予定です。たとえば、最近ではファーウェイが華陽多媒体、水晶光電、星宇股份など11社と協力契約を締結しており、AR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)ソリューションやスマート車載ライトソリューションなどの分野で事業を展開しています。
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