米国が中国・ロシア製コネクテッドカーを全面禁止!自動車市場で加速するデカップリング
現地時間1月14日、アメリカ政府はホワイトハウスの公式ウェブサイトを通じて、中国やロシアがアメリカのコネクテッドカー(ネットワーク連携型車両)サプライチェーンを利用して引き起こす国家安全保障リスクを回避するための最終的な規制を正式に発表しました。
アメリカ商務省は、中国製およびロシア製のコネクテッドカー用ハードウェアおよびソフトウェアシステム、ならびにコネクテッドカーの販売と輸入を禁止する最終規則を公表しました。昨年9月、アメリカ商務省は「国家安全保障」の観点から、アメリカ国内で使用されるコネクテッドカーに中国製の重要なハードウェアおよびソフトウェアを使用することを禁止することを提案しました。その後、アメリカ政府は厳格な事実調査と規制手続きを開始し、この最終規則によりこのプロセスが完了しました。
具体的には、中国やロシアに関連する企業が設計、開発、製造、または供給したコネクテッドカーシステム、すなわち車両通信システム(VCS)、またはBluetooth、セルラー通信、衛星通信、Wi-Fiモジュールを通じて車両を外部と接続するシステムおよび部品、さらに自動運転システム(ADS)が対象となります。ADSは高度な自動運転を可能にし、運転者なしで車両を走行させるシステムです。
また、VCSやADSソフトウェアを使用したコネクテッドカーの輸入や販売、VCSハードウェアデバイスの輸入も制限されます。ソフトウェアに関する制限は2027年モデル以降に適用され、ハードウェアに関する制限は2030年モデル以降に適用されます。さらに、アメリカ商務省の最終規則には、中国やロシアが所有、管理、支配している企業がアメリカ国内でコネクテッドカーを販売することを禁止する規定も含まれており、たとえこれらの車両がアメリカ国内で製造された場合でも、2027年モデル以降、この禁止が適用されます。
この規制は、中国製のすべての自動車やトラックがアメリカ市場への進出を禁止されるだけでなく、中国企業がアメリカ国内で自動運転車をテストすることも阻止されることを意味します。
また、この規制により、中国の自動車メーカーが完成車をアメリカに輸出できなくなるだけでなく、アメリカ企業も中国で生産された車両をアメリカ国内に逆輸入することが困難になる見込みです。そして、今後数年間で、世界の主要な自動車メーカーはアメリカで販売される車両から中国製の重要なハードウェアおよびソフトウェアを除去せざるを得なくなる可能性があります。