BMW、動力電池センター2期が稼働、自動車メーカーがEV開発の主導権を争う

9月14日、BMWと華晨汽車の合弁企業である華晨BMW動力電池センター第2期が正式に稼働し、BMWグループの世界初の第5世代動力電池生産拠点となった。

華晨BMW動力電池センターで生産された次世代動力電池はBMW iX3に搭載されている。これは華晨BMW初のグローバルモデルで、中国でのみ生産され、年内に市場に投入され、世界市場に輸出される。

BMWグループの生産担当取締役であるノドコワッチ博士は、「中国はBMWグループにおいて重要な戦略的地位を占めており、最大の単一市場であり、生産とイノベーションの拠点でもある。動力電池センターの拡張が完了したことで、BMWの中国における動力電池の生産能力が2倍以上に向上し、将来の更なる発展のために準備が整った」と述べた。

「自社で電池工場を建設することは、自動車メーカーが電池研究開発の主導権を掌握するのに有利であり、それによって自社モデルにより適した電池パックを開発することができ、電池メーカーは要求に応じて適切な電池パックを提供すればよい。自動車メーカーが自社で電池パックを生産しなければ、対外調達時に3つコア(モーター、バッテリー、パワーコントロールユニット」システムのパラメーターをサプライヤーに教える必要がある」と、ある動力電池企業の関係者は記者に説明した。

「中国汽車動力電池産業革新連盟」(「国家動力電池イノベーションセンター」の傘下組織)の王超幹事長は、「現在、川下の完成車メーカーはいずれも川上に向かって発展しており、これはトレンドだ。完成車メーカーがバッテリー技術をコントロールし、掌握しなければ、電気自動車開発で主導権を失うことになる」と述べた。

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