BMWはテンセントと提携し、中国初の自動運転プライベートクラウドプラットフォームを構築
BMWグループは19日、北京で「未来のモビリティ、こんにちは」をテーマにした「2019中国イノベーションデー」を開催した。
同社はこのほど、チャイナユニコムと四維図新(Navinfo)とそれぞれ5Gモバイル通信と高精細地図で提携すると発表した後、テンセントと契約を結び、両社はBMWグループの中国での「高性能データ駆動開発プラットフォーム」を構築することで提携した。このプラットフォームで、BMWは実際のニーズに基づき、中国市場に更に適合する自動運転技術と製品を開発する。 AI財経社によると、同プラットフォームは中国国内初の自動運転向けプライベートクラウドプラットフォームで、今年末にもサービスを開始する見通しだ。
中国の3大企業と相次いで契約したことは、BMWが自動運転の研究開発を加速させ、中国のスマートシティの建設を支援していることを示している。
BMW側は、自動運転技術が現実のものとなるには長期的なパートナーシップが必要であり、アルゴリズム、センサーなどの面でローカル環境に適応し、現地市場のニーズに応え、優秀なテク企業と協力することも必須の道だとの見方を示した。そのため、BMWグループの中国での自動運転研究開発は同社のグローバル研究開発の重要な一部となっている。BMWは北京と上海の自動運転研究開発チームに約100人の研究開発者を擁し、中国の典型的な交通シーンに基づく自動運転機能の開発と検証に注力している。また、中国での革新的なサービスを、世界レベルでの研究開発で活用する。
BMWグループはすでに2006年に高度自動運転車のサーキットデモンストレーションを初めて行った。現在、新型BMW 3シリーズ、新BMW 7シリーズ、新BMW X5やララグジュアリーSAVニューBMW X7などの新車はL2クラスの自動運転を提供している。
BMWグループの現在の計画では、2021年に量産化されるBMW iNEXTはL3自動運転機能を提供し、技術的にはL4クラスの自動運転に対応する。また、第5世代のBMW eDrive電力駆動技術を採用し、最大600 kmの航続距離を実現すると同時に、5Gネットワークの完全な相互接続をサポートし、新しい設計理念を実現する。 BMW iNEXTは量産後、中国を含む主要市場でL4クラスの自動運転車列テストを実施するとBMWは明らかにした。