BYD、HINOと戦略的提携を発表、純電動商用車の開発で提携へ

4月23日、BYDは日野自動車(以下はNINO)と戦略的業務提携協定を締結し、純電気商用車(BEVs)の開発で提携する。 また、共同開発を契機に、両社は純電動商用車分野の技術と経験を活かし、小売とその他の関連業務で深い提携を展開し、純電動商用車の普及を促進する。

これについて、BYDの副総裁である商用車BG(ビジネスグループ)の王傑CEOは、次のように述べた。「BYDの商用車とNINOは商用車の電動化の技術革新と世界への普及に力を入れてきたが、今回、中日双方は強く手を組んで、先進的な技術と豊富な経験を商用車の電動化の発展に注ぎ込み、純電動商用車の世界での普及を更に加速させるのに役立つ」。

NINOの中根健人専務取締役は「BYDのEV開発における実績と、NINOが長年開発してきたハイブリッド車の電動化技術と信頼性を組み合わせ、顧客に最適なEV商用車製品を開発し、できるだけ早く市場に投入していきたい」と話している。

NINOは日本のディーゼルトラック、バスのトップメーカーであり、日本の中型と大型ディーゼルトラックでリーダー的な地位を占めている。2011年には世界初のハイブリッド商用車を発売し、その後軽電動車や中型プラグインハイブリッド車の市場に進出している。現在、NINOの大型トラックは、ディーゼルトラックの利便性に配慮しながら燃費を約15%向上させる6世代目のハイブリッドシステムを搭載している。

一方、NINOは、ハイブリッド商用車の生産に長けているも、純電動商用車ではまだ実績が足らず、BYDの純電動技術の優位性を借りて、セグメント市場に競争力のある製品を送り出すことが期待される。

BYDは、EVバス、EVトラックなどの製品を持つ地場新エネルギー自動車メーカーで、バッテリー、IGBT、モーター、電子制御などのコア技術を有し、乗用車、商用車、フォークリフトなどに新エネルギー関連ソリューションを提供している。

BYDは、HINOのパワーを活用して、日本の新エネルギー自動車市場を開拓し、新エネルギー自動車市場の販売台数とシェアをさらに拡大・強化することを狙っているとの見方もある。

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