BYD、海外展開を加速 ー スイス市場に正式参入、3月の輸出台数は過去最高の7万台超え

4月2日、BYDはスイス・チューリッヒでブランド発表会を開催し、スイス市場への正式参入を発表しました。同日、スイス初のBYDフラッグシップストアが、金融と商業の中心地である有名なバーンホフ通りにグランドオープンしました。
スイスで最初に投入された3モデルは、純電動フラッグシップセダンの「SEAL(海豹)」、フルサイズ純電動SUV「SEALION 7(海狮07EV)」、およびプラグインハイブリッドSUV「SEAL U DM-i(宋Plus DM-i)」です。
開店式典には、中国駐スイス大使館の茅俊臨時代理大使、駐チューリッヒ総領事の陳昀氏などが出席しました。BYDの李柯・執行副社長は、「スイスは欧州のハイエンド市場における戦略的要所であり、チューリッヒ店の開業は、BYDのグローバル戦略における重要なマイルストーンです。今後も和諧汽車との協力を深め、欧州市場の開拓を加速していきます」と述べました。
近年、BYDは欧州市場への取り組みを強化しており、今回のスイス初店舗の開業はグローバル戦略の新たな一歩です。あわせて、グローバル物流ネットワークの整備も進んでおり、BYDが保有する8隻の自動車運搬船(ロールオン・ロールオフ船)のうち半数以上がすでに進水しています。世界最大級の自動車運搬船「深セン号」がまもなく初航海を迎え、「西安号」も数日前に進水したばかりです。
販売データによれば、BYDの今年3月の総販売台数は377,420台で、前年同月比24.8%の増加となりました。2025年第1四半期(1~3月)の累計販売台数は1,000,804台に達し、前年同期比59.8%増となっています。
海外市場では、3月の輸出台数が初めて7万台を突破し、前年同月比で88.4%の成長を記録しました。ただし中国国内とは異なり、これらの車両が主にどの国・地域に向けて出荷されているのかは明らかになっていません。これまでにも、欧州やブラジルの港湾にBYD車が大量に滞留しているとの報道があり、欧州でのエンドユーザーへの販売実績は限定的、日本では月に100〜200台程度、米国ではほとんど販売されていないのが実情です。
BYDでは「通関さえすれば輸出と見なす」とされているため、輸出台数の増加が実際の海外販売実績をどれだけ反映しているかについては依然として謎が残っています。
写真:BYD