テスラMedel Y、BYDが開発した「ブレードバッテリー」を搭載へ

情報によると、BYDが開発したいわゆる「ブレードバッテリー」はすでにテスラのドイツ・ベルリンにある工場に納入されており、同工場では数週間以内(8月もしくは9月)にBYDブレードバッテリーを搭載したModel Yの生産を開始する可能性があるという。

BYDブレードバッテリーの容量は55kWhで、それを搭載したModel Yは、WLTPモードでの航続距離が440kmとなる。一方、同じくベルリン工場で生産されているエントリーバージョンのModel 3のバッテリー供給元はCATLで、バッテリー容量は60kWhで、WLTPモードでの航続距離は455kmである。

海外メディアによると、テスラは当初、ドイツで生産されるMedel Yに、シャシーと一体化する4680バッテリーパックを搭載する計画だが、生産能力の制約で供給は追い付かない。一方、最近発売されたBYDの新型EV「海豹」が採用したCTBバッテリーボディ一体化技術は、テスラの4680バッテリーパックのコンセプトと類似しており、しかもブレードバッテリーの体積がもっと小さいため、テスラから注目されているという。

情報によると、BYDブレードバッテリーを搭載する場合、Model Yの重量は66kg軽減して2087kgになり、これも航続距離の確保にも有利である。

今年6月、BYD執行副総裁で自動車工程研究院院長の廉玉波氏はメディアの取材に応じた際、「BYDはテスラにバッテリー製品を提供する可能性がある」と語って、テスラとBYDの提携の可能性を明らかにした。

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