LeapMotor、中央集約型電子・電気アーキテクチャを発表し、海外企業に技術提供へ
先ごろ、フォルクスワーゲンと中国EVメーカーXpengの提携に続き、もう一つの中国EVメーカーであるLeapMotor(零跑)も、海外企業に技術提供するとのニュースが報じられました。
報道によると、LeapMotorは海外企業とMoU(了解覚書)を締結し、海外企業に独自の中央集約型電子・電気アーキテクチャを提供する予定です。LeapMotorは、現在ほぼ確定しているのは2社で、1社は完成車技術の提携による授権方式で、もう1社は車体構造の提携による授権提携になると説明しています。
LeapMotorは7月31日、「四葉草」と呼ばれる中央集約型電子・電気アーキテクチャを発表した。既存の分散型およびドメイン制御アーキテクチャと異なり、「四葉草」アーキテクチャは、1基のSOC(システムオンチップ)と1基のMCU(マイクロコントローラユニット)を組み合わせることで中央スーパーコンピューティングを実現し、コックピット、スマートドライブ、動力、車体の4つのドメインを1つに統合しています。この新しいアーキテクチャは、無感化オンラインOTA、高い拡張性、柔軟な配置など、複数の特長を備えているとのことです。
新エネルギー車の技術開発の方向性は、スマート化へと向かっていることにつれて、車両の電子・電気アーキテクチャは、従来の分散型から中央集約型へと進化しています。LeapMotorは、この中央集約型アーキテクチャの開発に注力し、次世代E/Eアーキテクチャのリーダーとなることを目指しています。
LeapMotorの計画によると、初搭載モデルは2023年9月のミュンヘンモーターショーで披露される予定であり、将来的にはその技術を自社ブランドだけでなく第三者OEMにも提供する予定です。これにより、LeapMotorは自動車メーカーとしてだけでなく、スマート電気自動車のソリューションのサプライヤーとしても注目される存在となるでしょう。
中央集約型電子・電気アーキテクチャ「四葉草」のイメージ
写真:LeapMotorより