テスラ国産Model 3の補助金適用後販売価格はついに27.155万元に、他のメーカーは大丈夫か?

ゴールデンウイーク連休前日、テスラは国産Model3の販売価格を30万元以内に引き下げると発表した。そして5月1日当日、この「サプライズ」は予定通りやってきた。

テスラはWeibo公式アカウントで、国産Model 3の販売価格を29.18万元に下げると発表した。この販売価格を基に算出すると、補助金適用後の販売価格は27.155万元になる。

「われわれは今回の価格調整を通じて、より多くの中国消費者がより優れたコストパフォーマンスの製品を享受できるようにしたい。同時に、直販とサービス体系を維持し、車の所有者に卓越したサービスを提供していく」とテスラがコメントした。

4月23日、財政部など4つの部署が共同で発表した「新エネルギー自動車の普及応用財政補助政策の整備に関する通知」では、補助金前の新エネルギー乗用車の販売価格は30万元以下でなければならないと規定されている。

テスラ対外担当副総裁の陶琳氏はインタビューで、「国産Model 3ベーシックアップグレード版が中国の新エネルギー自動車補助金政策に適合することを望んでいる」と述べた。値下げの目的は、新エネルギー乗用車への補助金を消費者が享受できるようにすることであって、大きな市場シェアを獲得することではない。

とはいえ価格引き下げは、テスラが販売価格20万元台に進出することを意味しており、自動車スタートアップ企業を含む他のライバルメーカーがテスラに対して抱えてきた懸念は、ついに現実のものとなった。

一方、テスラの値下げは予想されていたが、今回価格が改定されたのは国産Medel 3ベーシックアップグレード版に限られ、その他の車種は当面含まれていない。4月に発表されModel 3長航続距離版の補助金後の販売価格は依然33.91万元のままだ。

Model 3長航続距離版を予約したばかりのユーザーは、テスラのWeibo公式アカウントで「キャンセルする」と表明したほか、「もう少し様子を見る」と表明したユーザーもいる。

テスラによる国産Model 3の頻繁な価格調整は、先に購入した消費者に「騙された」という気持ちを抱かせやすいが、強力なライバルが現れるまでは、最終的に「仕方がない」と開き直るしかないかもしれない。

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