吉利傘下のテクノロジー企業のECARX、年内米国上場へ

吉利傘下のテクノロジー企業のECARX(億カ通科技)は、米SPAC(特別買収目的会社)のCova Acquisition Corp.(以下「COVA」)と合併契約を締結しており、取引完了後にECARXは米ナスダックに上場し、銘柄コードは「ECX」となる。

ECARXは、吉利会長の李書福氏と元吉利汽車研究院副院長の沈子瑜氏が共同で設立したテクノロジー企業で、2017年に設立され、武漢市、杭州市、上海市、大連市、北京市、蘇州市、成都市、マレーシア・クアラルンプール市、スウェーデン・ヨーテボリ市、英国・ロンドンなどに支社と研究開発センターを設立している。コア製品には、車載インフォテインメントシステム、デジタルコックピット、車載チップモジュールソリューション、オペレーティングシステム、ソフトウェアスタックが含まれる。また、ECARXは自動車コンピューティングプラットフォームを自前で研究している。

現在、ECARXが開発中のプロジェクトには、車載チップ、車載コンピューティングプラットフォーム、デジタルコックピット、先進運転支援システム(ADAS)、無人運転OSとソフトウェア、および機能安全ソリューションプランが含まれる。最近、ECARXはLuminar社と協力関係を結び、ADASとAD技術の開発を後押ししている。

メディアが調べた情報によると、COVAは2020年12月にケイマン諸島に登記され、Luminar社など米国の自動車テクノロジー企業の投資家でもある米国のクレジット投資会社Crescent Cove Advisors LPが設立した。COVAの買収先には、東南アジアにおけるインタネット、ソフトウェア、AI、オートメーション、データサイエンスなどの企業が含まれている。

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